ゼロからはじめる「Cygwin」 - コマンドラインを使ってみる編 (1) GUIではない世界--CUI
GUIと比較すると、以下のような欠点がある。
基本的なコマンドを覚える必要がある
画像やマルチメディアコンテンツの再生・操作は場合によって難しい
コンピュータリソースが乏しい時代に作られたものであることも大きい。初期のコンピュータには、今のようなディスプレイは存在せず、タイプライタ端末なども使われていた。一方、先行入力が可能であったり、処理の自動化、通信の負荷が少なくてすむといった利点も存在する。
では、最初の覚えておきたいコマンドを例に、Cygwinを使いながら進めてみよう。Cygwinを起動し、プロンプトに「ls」と入力する。インストールした状態だと、図1のように何も表示されない。
lsコマンドのlsは、List Segmentsの略で、そこにあるファイルの一覧を表示するコマンドである。
では、図1の状態では、1つもファイルが存在しないのであろうか。答えは、NOである。しかし、その前にコマンドの入力方法について説明しよう。図1では、「ls」とコマンドだけを入力した。一般的にコマンドには、オプションと引数が存在する。それを、マニュアルなどでは、
コマンド [オプション] [引数]
と書くことが多い。