Microsoft、海中にデータセンター設置を計画
「Natick(ナティック)」と名付けられた本プロジェクトは、データセンターを収容する容器を構築するだけで90日間を必要とし、テスト期間は2015年8月末から11月までの約3カ月間行われた。その間はオフィスから定期的にリモート制御し、月に一回はダイバーが潜って容器のチェックを繰り返していたとプロジェクトチームは説明する。
Microsoft Datacenter Strategy担当ジェネラルマネージャーのChristian Belady氏は、「費用面など多くの問題があり、成功するか懐疑的だったが、我々は常に限界へ挑戦する必要がある。今回のプロジェクトから得た経験は、将来の(データセンター戦略に)多くの教訓となった」と語った。
プロジェクトチームは4倍の容器、20倍の計算能力を持つ次のデータセンター設置テストを計画している。
今後のICT社会に欠かせないデータセンターだが、消費電力やCO2排出など多くの問題を抱えているが、Microsoftの実験はこの問題に一石を投じそうだ。また、既に世界の海底上には多くの光ファイバーケーブルが配置されているが、これらにデータセンターが直接接続する可能性も将来的に考えられる。
阿久津良和(Cactus)