2016年2月2日 17:22
ソフトウェアアップデートは重要? 専門家と一般ユーザーのセキュリティ対策
Googleは1日、政府が推進する「サイバーセキュリティ月間」に合わせ、セキュリティのエキスパートと、一般ユーザーのセキュリティ対策を比較した同社の論文を紹介した。
同論文は2015年7月に発表されたもの。セキュリティ専門家231人と一般のインターネットユーザー294人に対し、実際に行っているオンライン上でのセキュリティ対策を3種類挙げてもらい、両グループの違いや理由をまとめている。
この調査結果によると、エキスパートと一般ユーザーで大きな差が出た項目は、「ソフトウェアアップデート」と「アンチウイルスソフトの使用」の2つだった。
エキスパートの35%が「ソフトウェアアップデート」を最も重要なセキュリティ対策として挙げた一方で、同項目を最も重要とした一般ユーザーは、わずか2%だったという。2グループの認識の差に関して、エキスパートでは「パッチに次ぐパッチを行っています」というコメントがみられたが、一般ユーザーからは、「ソフトウェアアップデートが常に安全とは限らない」や「悪意のあるコンテンツが含まれている可能性がある」というコメントがみられたという。
「アンチウイルスソフト」の使用に関しては、42%の一般ユーザーが3種類の対策のひとつに挙げているのに対し、同項目を挙げたエキスパートは7%だった。