AMD、デスクトップ向けプロセッサにExcavator採用のAthlon X4 845など追加
いずれもFM2+プラットフォームに対応したデスクトップ向けプロセッサ。このうち「A10-7860K」「A6-7470K」は、Godavari世代の倍率アンロックに対応APUで、オーバークロックに対応する。CPUコアにSteamroller、GPUに第2世代GCNベースのRadeon R7/R5 Graphicsを統合する。TDPは既存モデルの「A10-7870K」や「A8-7670K」が95Wのところ、65Wまで引き下げられている。
既存モデルとのスペック比較は以下の通り。
一方の「Athlon X4 845」はGPUを搭載しないCPU。CPUコアに"Excavator"コアを採用。同コアはモバイル向けAPU「Carrizo」でも採用されたものだが、デスクトップ向け製品では初となる。CPUコアは4基、L2キャッシュが2MB、動作周波数はベースが3.5GHzで、ブーストが3.8GHz、TDPは65W、8レーンのPCI Express 3.0をサポートする。
○A10-7860KやAthlon X4 845では静音重視の新クーラーが付属
さて、AMDは2016年1月のCES 2016で新しいリテールクーラー「THE AMD WRAITH COOLER」を発表した。ヒートシンクやファンを改良し、冷却性能を向上させつつも、既存のクーラーと比べてノイズを10分の1に低減した高い静音製を備えるという。
今回発表されたA10-7860KやAthlon X4 845では、この「THE AMD WRAITH COOLER」に迫る静音性を実現するという新クーラー「95W Quiet Thermal Solution」が付属する。
また、「A8-7670K」「A8-7650K」「Athlon X4 870K」「AMD Athlon X4 860K」といった既存製品にも今後出荷するものについては、「95W Quiet Thermal Solution」が付属するとしている。「95W Quiet Thermal Solution」には、ヒートシンクにヒートパイプが組み合わさった大型のものと、ヒートシンクの背が高めな小型のものの2種類が用意されるようだが、どのプロセッサにどちらのクーラーが付属するかはいまのところ不明。