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マンハッタンでは貧血で230万円!? 法外な海外の医療費の実態

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マンハッタンでは貧血で230万円!? 法外な海外の医療費の実態
●海外旅行時はちょっとした疾病が大損害につながる可能性

日本と異なり、基本的に全額自己負担で医療費を払っている海外諸国。日本では、大半の人は3割負担で病気に伴った治療を受けることができますが、諸外国の治療費の実際の金額はどのくらいなのでしょうか。

○ニューヨークでは、初診料だけで約6万円も!?

海外旅行の途中、急に気分が悪くなって嘔吐(おうと)・下痢症状が出たと思ったら、急性肝炎になっていたということは実際にある話です。普段常用している胃薬などを旅行に持っていく人は多いですが、それでも症状が治まらなかったら現地の医師の診察を要するかもしれません。

多くの国では日本のように公的医療制度がありますが、外国人である私たち日本人旅行者には適用されません。当然ながら、日本の健康保険証も外国の医療機関では使えません。つまり医療費全額が自己負担。大きな出費が必要になってしまいます。
加えて、日本では考えられないような高額な医療費を請求される国もあるのです。

アメリカの医療費が非常に高いのは有名ですが、外務省の「世界の医療事情」によると、中でもニューヨークのマンハッタン区の医療費は同区外の2~3倍とされています。

一般の初診料は約1万7,700円~3万5,400円(1ドル=118円として計算)。専門医なら初診料だけで5万9,000円になることも。入院した場合は室料だけで1日数千ドルの請求を受けるようで、例えば貧血で2日間入院(保存療法施行)しただけで、236万円の請求が実際にされているとのこと。

●日本人に人気の香港でも高額な医療費が……
○1日の入院で150万円発生するケースもある香港

このように医療費が高額なのはニューヨークだけではありません。日本人が旅行に行きやすい香港でも、香港の身分証明書がないと受診に約1万5,000円(1香港ドル=15円として計算)。日本語対応の私立病院は医療費も高く、1日の入院で45万円~150万円程度見積もっておかなければなりません。


医療技術も高く、医療費が比較的安めなのがフランス。医師の社会保障協定有無などによって診察料が異なりますが、パリ市内の私立病院でも診察だけなら高くて1万2,800円(1ユーロ=128円として計算)程度です。
しかし医療システムはかなり複雑で、日本の病院のように「初診」「血液検査」「レントゲン」「エコー」などを病院内で一貫して行うことはできず、それぞれ異なる機関で検査を受けなければなりません。仕組みも言葉も分からない旅行者には、診察を受けるのも至難の業と言えるでしょう。

○医療事情の予備知識を持ってから海外へ

高額な医療費のみならず、言葉や医療システムの違いを考えても、旅行中に医療機関のお世話にならないよう十分に気をつけましょう。

衛生状態に不安がある国では、飲み水だけでなく歯磨きのうがいもミネラルウオーターでするなど、自己防衛を徹底してください。また、フライト中の機内環境が健康に影響することも確認されています。乾燥を避けるためにマスクをしたり、ストールを首に巻いておいたりするのもちょっとしたコツです。


そして何より、せっかくの旅行を楽しむために、海外の医療事情について予備知識を持って出掛けるようにしてください。

※写真と本文は関係ありません

筆者プロフィール: 武田明日香(たけだ あすか)

エフピーウーマン所属、ファイナンシャルプランナー。日本テレビ「ZIP!」やTBSテレビ「あなたの損を取り戻せ 差がつく! トラベル! 」、「Saita」「andGIRL」等の雑誌、「web R25」「わたしのマネー術」等のウェブサイトなど幅広いメディアを通じ、お金とキャリアの両面から女性が豊かな人生を送るための知識を伝えている。お金の知識が身につく初心者向けマネーセミナー受付中(受講料無料)。

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