2016年2月5日 17:00
アニメ×コミック×舞台が共鳴するストーリー、広山詞葉主演『オシリスの天秤』で描かれる「もう一つのクライマックス」
フジテレビオンデマンド(FOD)で2015年8月より配信が開始され、1月には地上波特別版が放送されたアニメ『オシリスの天秤』。サイコキネシスによってターゲットを暗殺する謎の殺し屋"T"を声優の梶裕貴が演じ、ほかにも宮野真守、沢城みゆき、浪川大輔、福山潤ら人気声優が声を担当したことで話題を呼んだ。"T"にはおかしなポリシーがあり、必ず暗殺の前にターゲットと会話を行うのだが、その緊張感をはらんだ会話が作品の大きな魅力となっている。
2015年10月にはコミカライズされ、さらにアニメ第2期の制作も発表されたばかりの本作。実は、元は舞台用として企画されたもので、アニメ作品としては異例の出自を持つ。このたび4日より、舞台版『オシリスの天秤 THE ORIGIN DONOR HUNT』が渋谷区・宮益坂十間スタジオにて上演開始された。作品の本領発揮となる舞台では、主演に女優の広山詞葉を迎え、脚本の笠井健夫氏が演出を務める。2人に、本作の魅力と舞台の見どころを訊いた。
──今回の脚本はそもそも舞台用に書き下ろされたとお聞きしました。
笠井「舞台として上映などが決まっていない状態で、稽古しているものをアニメの監督をされた冨士川祐輔さんがたまたま見てくださっていたそうです。