安斉かれん&星来、姉妹公表で「生きやすい」 “最強姉妹”目指し個々の成長誓う
●「やっと共演できる日が来た」姉妹公表・共演の経緯は?
歌手の安斉かれんが3月2日、7作連続配信プロジェクトの第5弾となる新曲「ちゃんと世界線」をリリースした。若手映像監督Pennackyが手がけた同曲のミュージックビデオ(MV)では、2月19日にSNSで姉妹であることを公表した実妹・安斉星来と初共演を飾った。今回、姉妹そろってインタビューに応じ、初共演の感想や2人の仲、今後などについて語ってくれた。
――7作連続リリースプロジェクトの第5作「ちゃんと世界線」の魅力を教えてください。
安斉かれん:私、日頃から世界線という言葉をよく使うんです。「あ~、そっちの世界線ね!」「そっちの生き方ね」みたいな。そして「ちゃんと世界線」の“ちゃんと”は、「ちゃんと人間してるな」みたいな感じでよく使います。そういう自分がよく使うワードをくっつけたタイトルです。
この曲は、全体的に世界線や並行世界ということを描いていて、「もし、今別の世界線があったらどうしていたんだろう?」みたいな、そういう意味合いの世界線です。そうして想像することで、より今の選択を大切にしたいと思えるし、今をちゃんと生きていこうと感じることができると思うので。サウンド的には、疾走感のあるポップなメロディなので、歌詞とリンクして聴きやすいと思います。
――「ちゃんと世界線」のMVでは、姉妹初共演を果たしました。共演にいたった経緯は?
かれん:もともと、姉妹だと公表するのに、お互いタイミングを見計らっていました。私が先にデビューしていたので、いきなり紹介して「かれんちゃんの妹」となるよりも、「かれんちゃんと星来ちゃんって姉妹だったんだ!」ってなるほうが、形的にもキレイだなと思ったので。今回こうした巡り合わせも合って、このタイミングでMV共演の流れを受けて公表しました。
――星来さんは、今回の初共演をどのように受け止めていらっしゃいますか?
安斉星来:共演することは以前から2人で話し合っていたので、違和感などは全くないです。
「やっと共演できる日が来たな」っていう感じです。
――初共演のMVの魅力は?
かれん:姉妹共演以外にも360度のカメラを使った撮影も初めてですし、MVで振りを踊るのも初めて。初めて尽くしの作品になったので、私にとって特別なものになりました。鏡や宇宙世界など6つの世界に移り変わるセットにも注目してみていただけたらと思います。
星来:歌詞にも注目してほしいです。歌詞とMVと一緒に堪能してほしいですね。
――ファンの方にどういう点を見てほしいですか?
星来:「これが家族だよ~! ファミリーだよ~!」っていうところですかね(笑)。ありのままを見てほしいです。
――仕事現場で見た、“芸能人”としてのお互いをどう感じましたか?
かれん:すごいクールで、18歳に見えないくらい、しっかりしてますね、表向きは(笑)。
星来:ハハハ! 表向きは(笑)。
――星来さんは、かれんさんをどう見ますか?
星来:かれんは、私が通ってこなかったアーティストという道を、仕事だからとか好きでやっていてすごいなと思いますし、尊敬できますね。
――芸能界には、姉妹であることを発表はしても、共演しない方々もいらっしゃいます。早いタイミングで共演した印象を受けましたが、そのあたりに迷いなどは?
かれん:なかったですね。すぐ共演したほうが楽しいし。
星来:まぁ、言い方が少し大げさかもしれませんが、生きやすいですね。
かれん:公表前はね、SNSとか気をつけないといけないし。
星来:犬を飼ったりしているので、毛が映らないようにしなきゃいけないだとか色々注意はしていました。そういう気づかいが今後なくなって楽になりますね。
●プライベートも仲良しかれん「家にめっちゃ来る(笑)」
――かれんさんと星来さんは、実の家族であり姉妹です。現状、まだまだファンには見せていない一面がそれぞれあると思いますが、いかがでしょうか?
かれん:星来はクールに見えるんですけど、18歳っぽいところがあるのはいいですね。年相応でかわいいなと思います。彼女にとってまだ色んなことが目新しいので、「えっ、すごい!」みたいに全てがピュアに楽しめている感じが表情にも出ています。
星来:姉は、意外と寂しがり屋ですね(笑)。
かれん:アハハ!
星来:やっぱり姉も1人の人間なので、不安になって落ち込んだりすることもあるけど、それを表に出さない。
いつも明るいけど、そうではない一面もあるよ、と。考え深いところですね。
――MVのメイキング映像や、今のやり取りを見ていると、かれんさんと星来さんは友達のように仲良しな印象を受けます。ずっと昔から仲良しなのでしょうか? あるいは一時期ケンカした時期があったとか?
星来:最後にケンカしたのは小1とかですね。
かれん:ケンカとか全然しないですね。仲良いと思います。2人で遊んだりしますし。
星来:同じ家に住んでいるわけではありませんが、プライベートでよく遊んでいます。
昨日も一緒にいました。
かれん:家にめっちゃ来る(笑)。家で語っていたりもするし、渋谷へ買い物に行ったりもします。たまにプリクラも撮ったり。仲良しですよ。
――それぞれのお話も聞かせてください。星来さんは、若い世代に人気の『オオカミ』シリーズで芸能活動を本格スタートしました。あらためて、『虹とオオカミには騙されない』(ABEMA)出演の感想を教えてください。
星来:以前の私は感情を表に出すのが苦手で、普段恋愛をした時に好きと伝えるのが恥ずかしくて顔に出さないようにしてきました。『オオカミ』には、内気な自分を変えたくて出演しました。恋愛だけでなく、友人関係とかそういうコミュニケーションの部分では「自分、変われたのかな」と思います。恋愛も友情も、「感情って出していいんだ!」って思えたすごくいい機会でしたし、今振り返るとすごく楽しかったですね。
――『虹とオオカミには騙されない』出演後、バラエティのレギュラーやドラマ出演が続いています。どのあたりに面白さや難しさを感じていますか?
星来: お芝居をするときは色んな役柄になれます。普段ならない自分になれたりもします。そういうところでは色々勉強になります。それこそ今回のMVもそうです。今回のMVとドラマなどの お芝居は、同じお芝居でも違うお芝居。姉からアドバイスを受けながら、刺激を感じています。
――バラエティ出演に関してはいかがでしょうか?
星来:難しいですね(笑)。ロケや街頭インタビューはすごく楽しいですが、突然話を振られたときにいいコメントもすぐ言えない、というのが課題です。やっぱりまだコミュニケーション能力が足りないのかなと感じて、日々学びが多いです。
――かれんさんはドラマ『M 愛すべき人がいて』で一気に注目されました。あらためて、同ドラマの出演がどんな経験になったか教えてください。
かれん:そのときは何も分からず、この作品に出たことで自分がどうなるか、とか考える暇もなく飛び込みました。私の芸能活動のターニングポイントの一つになったのかなと思います。すごくありがたい経験でした。
●最強姉妹になるために「1人ずつ単体で名が売れないと」
――それぞれ、今後の目標を教えてください。
星来:もっともっとたくさんの作品に出て、運動好きなのでアクション女優になりたいです。映画『バイオハザード』シリーズのミラ・ジョヴォヴィッチとか、『スパイダーマン』シリーズも好きです。
かれん:私は、常にアーティストを軸に活動したいです。もっと学んで、作曲はもちろん、楽器も色々できるようになって、音楽の幅をさらに広げていきたいです。
――今一番やりたい楽器は?
かれん:以前ピアノをやっていましたが、最近ギターを始めました。楽しいは楽しいけど、手がすごく痛いです。まだ慣れてないのでもっと頑張らなきゃ。
――今後、姉妹の目標は?
かれん:何でもやりたいね。
星来:最強姉妹になりたいね。
かれん:うん。
星来:そのためにはもっともっと、1人ずつ単体で名が売れないと。
かれん:お互いジャンルも見た目も違ってバランスがとれていると思います。
――自分たちが思い描く“最強姉妹”に、あと何年でたどり着きたいですか?
星来:う~ん……何年とかじゃないよね。いつか……という具体的な数字はないですけど、なります(笑)。そう呼ばれるようにお互いが頑張っていきたいです!
――芸能活動以外に、姉妹でやりたいプライベートの目標は?
かれん:旅行に行きたいですね!
星来:いいね~、ニューヨークとか。
かれん:LAもいいね。
――アメリカで何がしたいですか?
星来:バカンス(笑)!
かれん:買い物とかね。やりたいこと大体同じだし!
■安斉かれん
1999年8月15日生まれ、神奈川県出身。渋谷の人気ショップで店員として働きながら、デビュー前から多くのファッション・メディアに登場。2019年5月に「世界の全て敵に感じて孤独さえ愛していた」をデジタルシングルとしてリリースし、デビュー。2020年にテレビ朝日とABEMAの共同制作ドラマ『M 愛すべき人がいて』でアユ役を演じ注目を集める。2021年9月より7作連続配信リリース中で、2022年3月216日に第5弾となる「ちゃんと世界線」をリリースした。■安斉星来
2004年2月17日生まれ、神奈川県出身。高校3年生の夏にABEMA『虹とオオカミには騙されない』(2021)で芸能活動をスタート。モデルとして「東京ガールズコレクション」(TGC)を始め、様々なファッションショーに出演。2021年10月より日本テレビ系『超無敵クラス』にレギュラー出演するほか、現在放送中の日本テレビ系ドラマ『卒業式に、神谷詩子がいない』に出演するなど女優としても活動している。