くらし情報『富士通研究所、暗号鍵が異なるデータを復号せずに照合可能な暗号技術開発』

2016年2月15日 15:57

富士通研究所、暗号鍵が異なるデータを復号せずに照合可能な暗号技術開発

富士通研究所、暗号鍵が異なるデータを復号せずに照合可能な暗号技術開発
富士通研究所は2月15日、異なる暗号鍵で暗号化したデータを復号することなく、一致・不一致の照合が可能な暗号技術を開発したと発表した。同社によると、世界初の技術だという。

同研究所は2014年に暗号化したままデータ検索が可能な秘匿検索技術を開発したことを発表しているが、暗号化に共通の鍵を使用していた。

今回開発技術は、富士通研究所がこれまでに考案した、暗号化された情報同士の一致の程度を計算する関係暗号理論に基づき、異なる暗号鍵で暗号化された文字列同士の照合判定を実現するもの。登録文字列および検索文字列を組織ごとに異なる暗号鍵で暗号化し、照合用のクラウドサーバ上で、暗号化したままそれぞれの組織の登録文字列ごとに検索文字列と一致・不一致の照合をすることができるという。

これらの文字列は、ハッシュ関数と同様の効果のある一方向性関数で暗号化しており、暗号化に用いた鍵を利用しても復号できないという。

同研究所は今回、照合結果を確認するための照合鍵を、情報の提供者、検索者ごとにクラウドに送信する固有の鍵(プレ照合鍵)から生成することで、クラウド上での照会可否を柔制御可能な技術も開発。これにより、照合結果も暗号化され、専用の照合鍵を持っている人だけが見ることができるという。

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