Firefox、4月にリリースするバージョンでメモリ使用量10%~20%増加
Firefox 46においてどの程度メモリの使用量が増えるかはユーザーの使い方にも依存しているが、概ね10%から20%ほどになるだろうということが、ソフトウェア開発者であるEric Rahm氏が公開したブログ記事「Memory Usage of Firefox with e10s Enabled」で示されている。Eric Rahm氏はFirefoxにおけるメモリ使用量の削減や効率の向上などに取り組むmemshrinkのグループメンバーとして活動している。
Webブラウザを単一のプロセスとしてではなく複数のプロセスに分割して動作させるという取り組みはGoogleがChromeで取り組んだことで大きく注目されるようになり、他のブラウザも似た取り組みを行うようになった。このやり方はマルチプロセス・アーキテクチャと呼ばれており、セキュリティや安定性の向上に効果があるとされているほか、マルチコア/メニーコアの効果的な利用、長期にわたってWebブラウザを使い続けた場合におけるメモリの解放などにも利点があるとされている。
一方、単一のプロセスで動作している場合と比較して、メモリの使用量が増える傾向にあることも指摘されている。MozillaはこれまでFirefoxのメモリ利用を効率化するとともに使用量を削減する取り組みを続けていた。
また、マルチプロセス・アーキテクチャを導入する前の段階で処理を並列化させる取り組みを導入するなど、マルチコア/メニーコアを活用するための機能の導入なども実施している。