洋食「エルム」閉店に歴代早大生が涙! 1時間並んでその味をかみしめてきた
東京都・早稲田の洋食屋「キッチン エルム」が2月20日に閉店することになった。34年にわたって、早稲田大学の学生の胃を満たしてきた同店。現在、学生時代に親しんでいた多くの卒業生が駆けつけて、「最後にもう一度味わっておこう」と長蛇の列を作っている。閉店2日前の2月18日、同店に直撃した。
○34年の歴史を持つ早稲田の洋食屋
東西線早稲田駅から歩いて10分。早稲田大学から程近いところにあるキッチンエルムは、店主の山口勝見さんがひとりで切り盛りしている洋食屋。安くてボリュームがあるメニューをそろえており、いつも店内はおなかをすかした学生であふれかえっていた。
店内には、「エルムの掟」と呼ばれる特殊なルールがある。
「食べ終わった食器はカウンターの上におく」「水はセルフサービス」「昼時の混雑時は、グループで入店するとメニューを統一しなければならない」の3つだ。このルールを守らないで、山口さんに怒られてしまった学生もいるという。
学生時代に週に2回は行っていたというOBのOさん。「水をとりにいこうとしたら、『注文してから水をとりなさい』とおやじさん(山口さん)に注意されたことがありました」と当時の思い出を語る。