東京都・世田谷区で喫茶文化"茶の湯"と"煎茶"の美の粋を鑑賞する展覧会
同展は、静嘉堂所蔵の茶道具と煎茶器コレクション、その双方から名品を精選し一堂に公開するもの。茶道具では、国宝・曜変天目(ようへんてんもく)、重文・油滴(ゆてき)天目、高麗茶碗や樂茶碗に始まり、千利休所持で伊達家伝来の青磁鯱耳(しゃちみみ)花入など、大名家伝来の名品を中心に出品。また、天下人の手から手へと伝わった付藻茄子(つくもなす)、松本(紹鷗)茄子、等の大名物の唐物茶入も公開される。そして、煎茶器コレクションからは、江戸~明治時代にかけて文人たちに愛玩された、中国宜興窯の茶銚(急須)の名品、染付の茗碗(煎茶碗)、錫製の茶心壺(茶葉の容器)などが、舶来の華やかな織物や更紗の仕覆(袋)、敷物とともに並ぶ。
中国から請来され、日本に大きな影響を与えた二つの喫茶文化"茶の湯"と"煎茶"、その美の粋を鑑賞できる展示となっているということだ。
また、関連イベントとして、講演会「日本の煎茶文化について―静嘉堂所蔵の煎茶器にふれて」が2月27日13:30~開催される。担当学芸員による展示内容および作品の解説は、3月5日11:00~と3月10日14:00~に開催。いずれも参加費無料、ただし当日有効の鑑賞券が必要となる。参加方法など、詳しくは同展Webページにて。