2016年2月25日 21:42
Chordの「Mojo」をスマホでじっくり聴き込み
●音のノウハウをFPGAに凝縮
ポータブルアンプは、いまやパーソナルオーディオ愛好家の必須アイテム。高インピーダンスのヘッドホンをも駆動するアンプとしての機能だけでなく、ハイレゾ音源を再生する高性能DACの利用が目的だ。今回、その「凝縮感」が話題のChord「Mojo」を自宅のシステムでじっくり聴いてみた。
○音のノウハウをFPGAに凝縮
ポータブルアンプ選びの要点といえば、出力ワット数や入力端子の種類といったアンプ部のスペックもさることながら、近ごろではDAC部も重視される。PCやスマートフォンと組み合わせてデジタル入力することを前提に、搭載されるDACチップは何か、どのフォーマット(サンプリング周波数/量子化ビット数)まで対応しているか、DSDネイティブ再生が可能かどうかがポイントとなってくる。
ここに紹介する「Mojo」は、「Hugo」で一躍名を馳せた英Chord Electronicsの製品であり、DAC部には専用DACチップではなくFPGAを積む。FPGAをひと言で表せば「プログラミング可能なLSI」、本機の場合は「Chordの音響ソフトウェア技術が詰め込まれたDACとしての役割を果たすLSI」