2016年2月26日 11:30
日本の電力、石油、ガス会社狙った長期にわたるサイバー攻撃が発覚
2月24日(米国時間)、Threatpostに掲載された記事「Five-Year ’Dust Storm’ APT Campaign Seen Targeting Japanese Critical Infrastructure|Threatpost|The first stop for security news」が、日本の電力会社、石油会社、ガス会社などを標的にして機密情報を摂取することを目的としたサイバー攻撃が数年間にわたって継続していたことが明らかになったと伝えた。
この攻撃はセキュリティファーム「Cylance」が報告した「OPERATION DUST STORM, by Jon Gross and the Cylance SPEAR Team」(PDF)の内容を引用する形で紹介されている。OPERATION DUST STORM(砂塵嵐作戦)と呼ばれるこのサイバー攻撃は2010年ごろから始まっており、早期の段階では複数のセキュリティファームがこの攻撃を検出している。しかし以後、この攻撃を実施しているグループは巧みに攻撃を隠蔽し、今日に至るまで活動を継続している。
OPERATION DUST STORMでは特定の攻撃技術に依存せず、スピア攻撃、水飲み場型攻撃、ゼロデイ攻撃など、複数の攻撃を使っている。