2016年3月1日 11:37
スマートフォンからのデータ漏えい、企業の損失は1台106万円にも - Lookout
米Lookoutは2月29日、プライバシー・データ保護調査を行う「Ponemon Institute」と共同で行った調査「モバイル端末からの機密データ漏えいにおける経済的リスク」の結果を公開した。
同調査は、Forbesが発表する世界の公開企業上位2000のランキングリスト「Global2000」におけるIT・ITセキュリティ分野の従業員588名を対象に行っており、モバイル端末で企業情報にアクセスする際のリスクを検証して、実際にモバイルマルウェアが偉業に与える損失を測定している。
これによると、モバイルマルウェアに感染した場合、感染端末すべての調査・復旧の直接費用や、コンプライアンス違反、信用喪失などの間接費用をあわせた総コストが、感染端末一台あたり「106万2320円(9485ドル)」にのぼることがわかった。なお、調査対象となった企業で利用されているモバイル端末のうち、3%(1700台)以上がマルウェアに感染している可能性があるという。
こうした状況ではデータのアクセス権限管理が重要となるが、セキュリティ担当者の過半数が「社員のデータアクセスについて適切に把握している」と回答する一方で実態は大きく異なるとLookoutは指摘。