くらし情報『神戸大など、環境DNA解析法によって海洋中の魚群の分布や規模を明らかに』

2016年3月3日 15:44

神戸大など、環境DNA解析法によって海洋中の魚群の分布や規模を明らかに

神戸大など、環境DNA解析法によって海洋中の魚群の分布や規模を明らかに
神戸大学らは3月3日、海水中のDNA情報で魚群の居場所と規模を明らかにする技術を開発したと発表した。

同成果は、神戸大学 山本哲史 学術推進研究員、北海道大学 南憲吏 特任助教、統計数理研究所 深谷肇一 特任助教、京都大学、龍谷大学、千葉県立中央博物館らの研究グループによるもので、3月2日付けの米科学誌「PLOS ONE」に掲載された。

海洋の魚などの水産有用種の調査には従来、網を用いた捕獲や魚群探知機による計測が用いられてきた。しかし、いずれも調査に多大な時間やコストがかかることや、調査結果にばらつきが大きいなどという問題があった。

同研究グループではこれまでに、環境中のDNA情報を利用して、魚の種類を判定する「環境DNA解析」技術を開発してきた。環境DNA解析では、1lの水を汲むだけで調査を行うことが可能なため、特別な専門技術を必要とせず、誰でも簡単に素早く調査することができる。また短時間で多数の地点を調査することができるため、捕獲調査など従来の方法に比べて効率的な調査が可能となる。

今回の研究では、2014年6月に京都府・舞鶴湾の47のポイントにおいて表層と底層からそれぞれ1lの海水を汲みとり、そこに含まれるマアジの環境DNA量をリアルタイムPCR法によって測定。

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