2016年3月4日 17:02
ボーイング、細菌を99.99%死滅させる化粧室開発--空室後に紫外線が自動作動
ボーイングは現地時間の3月3日、自動洗浄式ラバトリー(化粧室)のコンセプト、クリーン・ラバトリー(Clean Lavatory)を発表。エンジニアとデザイナーが開発したプロトタイプでは、紫外線(UV)を利用して細菌を99.99%死滅させることができるという。
同UV洗浄システムを使えば、ラバトリーが使用される度に全露出面を3秒で殺菌可能。同社ではこの自動洗浄技術とタッチレス操作を組み合わせることで、より快適な空の旅を目指すという。
同洗浄システムでは、ラバトリーが空室の時のみ作動する遠紫外線を使用。遠紫外線は、日焼けマシンで使用される紫外線A波(UVA)や紫外線B波(UVB)とは異なり、人体に悪影響を及ぼすものではないという。同社エンジニアはプロトタイプを使った試験の中で、このイノベーションによって微生物の増殖と感染の恐れを最小限に抑えられることを実現し、同コンセプトに対して特許を出願している。
ボーイング民間航空機部門の環境性能担当ディレクターであるジーニー・ユー氏は、「ラバトリーは一度のフライトで多くの方々に使われます。
そこで私たちは、乗客のみなさまが感じる不安を和らげたいと思っています。