くらし情報『歯周病で早産のリスクが約7倍に! 妊娠する前に知っておきたいこと』

2016年3月7日 10:18

歯周病で早産のリスクが約7倍に! 妊娠する前に知っておきたいこと

歯周病で早産のリスクが約7倍に! 妊娠する前に知っておきたいこと
妊娠を境に、女性の身体にはさまざまな変化・痛みが生じるもの。中には「事前に知っておけば良かった」ということもあるだろう。歯科医師の倉治ななえ先生に、妊娠前に知っておきたいことをうかがったところ、第一声が「歯周病は早産等のリスクになる」とのことだった。そこで、妊娠と歯周病にはどんな関係があるのか、倉治先生にうかがった。

○血液に流れて子宮・胎児に影響

「歯周病が早産などのリスクになることは、母子健康手帳内の全国共通となる省令様式で明記されています。これは2012年に追加された文言ですが、学会の中では以前から指摘されていたことでした」と倉治先生は言う。

歯周病が早産や低体重児出産を引き起こすメカニズムを簡単に説明すると、妊婦が歯周病になると歯周組織の破壊が通常よりも速いスピードで進行する。すると、歯周病菌がもたらすサイトカインなどの炎症関連物質が過剰に生成され、血管の中に入り込み、血液とともに運ばれる。
この炎症関連物質は子宮を収縮させるホルモンに酷似していることから、早産等を引き起こす原因になるという。

実際、妊婦の飲酒によって早産のリスクは約3倍になるとされているが、歯を支えている歯槽骨まで破壊される歯周炎を患っていると、早産のリスクは約7倍にもなるとされている。

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