2016年3月9日 10:30
アンチエイジングが期待できる食べ物とその理由を医師が解説
●毎日のビタミンC摂取の重要性
「いつまでも若々しくいたい」という願いは、男女問わずにもっているものだろう。漫画などでよくある「不老不死」は無理だとしても、食事や運動、睡眠などの観点から見て適切なライフスタイルを保てれば、加齢の進行を多少なりとも遅らせることは可能だ。
本稿では、国際アンチエイジング医学会専門医であるAACクリニック銀座の院長・浜中聡子医師の解説をもとに、エイジングケアに最適な食べ物について紹介する。
○ビタミンCと副腎ホルモンの関係
浜中医師にアンチエイジングにふさわしい食べ物は何かと聞いてみたところ、「ビタミンCを多く含有する食材が当てはまるのではないか」という回答が返ってきた。
ビタミンCは肌の潤いを保つコラーゲン生成に不可欠であり、皮膚・粘膜の健康維持を支えている。体内をさびさせないようにする、いわゆる「抗酸化作用」もあり、有害な活性酸素から体を守る働きをすることから、動脈硬化や心疾患の予防にも期待がもてる。
「また、ビタミンCはストレスに対抗するための体づくりにも必要で、副腎から分泌される『ストレスから体を守るホルモン』を合成する働きを持ちます。副腎は皮質と髄質に分かれ、それぞれ異なるホルモンを分泌していますが、いずれも体にストレスが加わると速やかにホルモン分泌量を増やします。