河瀬直美監督、撮影助手への暴行疑惑を否定 連名文書も公開「当事者間で解決」
映画『朝が来る』の現場で撮影助手の腹を蹴ったなどと『文春オンライン』で報じられた河瀬直美監督が28日、制作プロダクション・組画の公式サイトを通じてコメントを発表した。
『文春オンライン』によると、事の発端は2019年5月の映画『朝が来る』撮影現場でのトラブル。カメラを覗いていた河瀬監督は、撮影助手が方向を修正しようとして体に触れたことに激昂して腹を蹴り上げ、そのことが原因で助手含め撮影チームが降板したという。
これを受け、河瀬監督は組画名義の文書で、「10キロ近いカメラを抱えて撮影をしていました。エスカレーターに乗り、移動しながらの手持ちの撮影は、安全面への配慮もあり、緊張感の伴うものでした。俳優の演技が終わるかどうかのタイミングで、撮影部の助手の方がカチンコの方向にカメラを向けるためイージーリグという河瀬の身体に装着されているカメラの補助器具を引っ張って誘導しようとしたようですが、咄嗟のことで河瀬は重心を保てず、転倒しそうになりました」と当時の状況を説明。「両手が塞がって自由が効かない河瀬にとって、急な体の方向転換は恐怖でしかなく、防御として、アシスタントの足元に自らの足で抵抗しました」