2016年3月9日 11:30
中小企業のセキュリティ対策、進めるカギは「平易な言葉」
3月8日、チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズは同社のSMB向けディストリビューターを対象とした「中小企業向け 最新ITセキュリティセミナー」を開催した。セミナーでは、船井総合研究所 サイバーセキュリティチーム チームリーダー チーフ経営コンサルタントの那須 慎二氏が「日本の中小企業をサイバーセキュリティ被害から守るために、IT企業が取り組むべきこと」と題した特別講演を行った。
○中小企業に対して平易な言葉で脅威を説明し、理解してもらえることを期待
那須氏が執筆した中小企業向けのセキュリティ解説書は初版4000部が即日完売、現在4刷目に入っているという。同書が売れている理由について、「中小企業の担当者が必要な情報を網羅しており、かつ具体的な対策方法が含まれていてわかりやすいからでは」と分析していた。
同氏がディストリビューターに対して望む中小企業へのセキュリティ啓蒙の要点は「セキュリティの実態を伝え、誤った考え方を正す」ことだという。
「IPAなどの公的機関は中小企業のセキュリティ対策の実態をつかみ切れておらず、セキュリティに関する資料や啓蒙活動も行き届いていない。この状況を打破しなければならない」