2016年3月11日 10:30
"弘前最古"と称される「煮干しラーメン」はお酒のあとにもピッタリ
煮干しラーメンというと、東京などで人気のこってり濃厚スープをイメージするかもしれないが、煮干しラーメンの本場・青森の「煮干しラーメン」は、あっさりスープが主流である。そこで今回、"弘前最古"とも称されるラーメン屋「来々軒」で煮干しラーメンを味わってみた。
○津軽そばのダシと中華麺の出会い
そもそも、青森の煮干しラーメンは一味違う。一般的な煮干しの他、頭と内臓をはずしたイワシを串に刺し、炭火であぶって乾燥させる「焼干し」が使われていることも多い。そんな焼干しを用いた上品な青森のご当地麺が「津軽そば」である。煮干しラーメンは津軽そばをベースにして生まれたとされている。
青森の煮干しラーメンの発祥については、はっきりとした文献は残されていない。だが、来々軒が元祖とする説では、大正末から昭和初期にかけて多くの中国人が青森にやってきた際、来々軒の初代大将である呉銘徳も弘前へ渡り、津軽そばの焼干しダシと中華麺を組み合わせることで、煮干しラーメンの原型を作り上げたのではと考えられている。
○手もみ自家製麺によく絡む
早速、来々軒の煮干しラーメン「ラーメン」(税込550円)を。煮干しと焼干しでていねいにダシがとられたスープは、手もみした自家製縮れ麺によく絡む。