洗っても落ちない茶渋を3分で除去! サーモス マイボトル洗浄器を使ってみた
ビジネスパーソンはコーヒーやスープを入れて仕事の合間やランチに、子供のいる世帯ではお茶やスポーツドリンクを入れた水筒にと、幅広く活用できるタンブラー。保温性の高いステンレスボトルは便利だが、日々の手入れに苦労している人もいるのではないだろうか。
○茶渋汚れをこすらず落とす!?
特に厄介なのが茶渋汚れ。毎日洗っていても、長く使っているといつの間にかしみついているニクいやつだ。ブラシで強くこすると傷がつくし、重曹などでつけ置き洗いをするのは時間がかかる。
そんなしつこい汚れをすっきりと、しかも手早く落とせるというグッズある。サーモスの、「サーモス マイボトル洗浄器」(3,000円~3,500円)だ。
同商品は、化学反応を利用して汚れを落とす洗浄器となっている。
内容品は、円盤状の洗浄器本体と、細長い電極棒、漂白剤の計量カップ、さらにお試し用の漂白剤(30g)もついている。乾電池(単4)で作動するコードレス仕様だが、セットに電池は含まれていないので購入時は買い忘れに注意。
○実際に試してみる
茶渋汚れがしみついてしまったタンブラー(350ml)を使って、早速試してみよう。まずは付属のカップで計量した専用漂白剤を入れ、水を注いでよく溶かす。口元から2cm下まで水を入れたら、電極棒の片方のキャップを引っ張ってはずし、洗浄器本体に上から差し込んで反対側にキャップを再び取り付ける。
続いて、洗浄器をタンブラーにセット。小ぶりのタンブラーに入れると電極棒がはみ出て少々アンバランスだが、効果には影響がないのでご安心を。
準備ができたらスイッチを入れ、3分待つだけである。
超簡単! ここまでの作業時間はおよそ1分。セッティングを開始してから洗浄が完了するまで5分もかからない計算だ。作動音も静かで、耳を近づけなければ何も聞こえないほど。コードレスのため場所も取らない。
タンブラーの中で何がどうなっているのか想像もつかないが、果たして本当に茶渋汚れは落ちているのか。次のページでその結果をお届けする。
→茶渋は落ちたか? コスパはいいのか?
●結果は衝撃的!
○嘘のような落ち方
たった3分でしつこい茶渋汚れを落とし、コードレスで収納場所も取らない「サーモス マイボトル洗浄器」。こう書くとかなり便利な道具のようだが、肝心なのは洗浄能力だ。
本当にこれだけで汚れが落ちるのか。3分後に洗浄器を取り外し、ボトルの中の水を捨ててよく水洗いする。
中を覗いてみると、そこにはピカピカに輝く銀色のステンレスが! しみついた汚れで内側が全体的に茶色くなっていたのが嘘のようだ。水と漂白剤を入れて洗浄器を突っ込み3分待つだけでこのできばえ。タンブラーの使用頻度が高く忙しい人には十分に勧められる性能と言えるのではないだろうか。
ちなみに、汚れ具合によっては汚れが残る場合もある。その場合はスポンジで軽くこすると効果的とのことだ。どちらにしろ、ブラシでゴシゴシ磨いたりする必要がないのは嬉しい。
○果たしてお得なのか?
なぜほとんどこすらないのに汚れが落ちるのか。同商品は、ボトル内部の金属部分に電流を流すことで、ボトルと汚れとの間で化学反応を起こしている。この反応によって、汚れを表面から溶かしていくのではなく、ボトルから汚れを"剥がす"というアプローチを行っているのだ。
今回使用した製品は2015年8月に発売された「サーモス マイボトル洗浄器(APA-800)」(3,000円)だが、3月1日には対応するステンレスボトルの容量が最大0.8Lから1.5Lまで引き上げられた新モデル「サーモス マイボトル洗浄器(APA-1500)」も発売された。既に「サーモス マイボトル洗浄器(APA-800)」を持っている場合も、別売りの電極棒セット(400円)を購入すれば1,500mlボトルまでが洗浄可能となる。
また、500mlボトルを約16回洗浄できる量の専用漂白剤も、600円で別売りとなっている。一般的な掃除グッズの市価を考えると割高にはなるが、作業にかかる時間や手間を考えれば、頻繁にタンブラーを利用する人なら十分に検討する余地がありそうだ。
注意しておきたい点もいくつかある。
内面にフッ素やセラミックのコーティングが施されているものや、樹脂製のものには使用できない。また、容量800ml(APA-1500の場合は1,500ml)以下・口径7cm以下で口元が金属でできているボトルであれば洗浄可能だが、サーモス製品以外のボトルでは効果が保証されていないので、他社製のボトルを洗浄したい人は自己責任で。忙しいビジネスパーソンや育児世代の、時短家事の選択肢のひとつとして検討したい。※価格は全て税別