MVNOユーザですが、公衆無線LANは契約すべき? - いまさら聞けないAndroidのなぜ
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MVNOこと仮想移動体通信事業者による通信サービスは、「格安SIM」という言葉からうかがえるように、利用料金の安さが重要です。自前の通信インフラを持たず、移動体通信事業者(MNO)から借り受けてサービスを提供しているため、企業として"身軽"なことが安さの理由です。そのぶん、MNOとの直接契約では事実上無償化されている公衆無線LANサービスは、有料のオプションであったり提供そのものがなかったりします。
低料金を実現するためには仕方ないことですが、1カ月あたりのパケット量上限も決められていることですし、外出先では公衆無線LANを優先的に使いパケットを節約できればと考えるのは当然です。
動画や音楽などのストリーミングサービスは諦める、SNSの利用は控える、といったパケット節約に伴う辛抱も必要ありません。
自分の勤務先や通学先、よく立ち寄る飲食店などにアクセスポイントの設置を確認できれば、公衆無線LANを契約するのもひとつの手です。1カ月あたり数百円の追加コストは発生しますが、従量課金ではありませんから、使いたいだけ使うことができます。
公衆無線LANサービスをセットで提供しているSIMを選ぶ、という選択肢もあります。2016年3月現在、BIC SIMやBIGLOBE SIM、NifMoなどのMVNOサービスでは、契約者に対し公衆無線LAN接続サービスを追加料金なしで提供しています。
とはいえ、公衆無線LANは場所や時間帯によってはつながりにくい、移動を開始するとモバイル回線に切り替わりパケットを消費してしまうことがある、といった難しい問題があります。つながったとしても、Wi-FiスポットがIEEE 802.11acなどの高速規格に対応しているとはかぎらず、期待した速度が出ないこともしばしばです。試しに加入してみて自分のニーズに合わなければすぐに解約、というスタンスで臨むほうがいいでしょう。