2016年3月14日 21:16
B2B展開から見るWindows 10の行方 - 阿久津良和のWindows Weekly Report
Microsoftは「One Windows」を標榜し、Windows 10をPCにモバイル端末にゲーム機にと全方位的に展開している。今回はこの戦略の一端を知るために、日本におけるWindows 10プラットホームのB2B展開についてレポートしたい。
3月8日、ソフトバンクロボティクスと日本マイクロソフトが業務提携し、Microsoft AzureやSurface Hubを活用して、人型ロボットのPepperが販売員として接客するという取り組みを開始した(関連記事)。
本件の核はロボットとクラウド連携させる「クラウドロボティクス」であり、Microsoftが持つ技術の活用が大きい。Microsoft Translatorによるリアルタイム通訳や、Microsoft Azure Machine Learning(機械学習)による顧客データの蓄積と応用性、Power BIなどを用いた分析機能があって初めて成り立つ。さらにProject Oxfordによる表情検出技術なども大きく寄与している。
このようにロボティクス分野にも広まる「One Windows」プラットホームだが、他方で法人市場への浸透具合は不明瞭だ。