くらし情報『生薬甘草成分に内臓脂肪の炎症抑制効果 - メタボ治療薬開発へ期待』

2016年3月16日 11:28

生薬甘草成分に内臓脂肪の炎症抑制効果 - メタボ治療薬開発へ期待

生薬甘草成分に内臓脂肪の炎症抑制効果 - メタボ治療薬開発へ期待
科学技術振興機構(JST)は3月15日、富山大学 大学院医学薬学研究部(医学) 免疫バイオ・創薬探索研究講座(富山県寄附講座)の渡邉康春客員助教らの研究グループが漢方薬に含まれる生薬甘草の成分「イソリクイリチゲニン」(ILG)が脂肪細胞などに作用し、内臓脂肪の炎症および線維化を抑制することを発見したと発表した。その作用機序も解明しているため、今後のILGを活用した新たなメタボリックシンドローム治療薬の開発にも期待が持てるという。

同研究は、富山県および県内外の13社の製薬企業やJSTなどの支援を受けて実施された。

近年は食生活の欧米化が進むなど、日本でも肥満を中心とするメタボリックシンドロームが増加している。食前に野菜ジュースを飲むと発症の原因の一つとされる「食後の血糖値上昇」が抑制できるなど、今までにメタボリックシンドロームに関するさまざまな研究が報告されている。

これまでの研究において、メタボリックシンドロームの発症には内臓脂肪における慢性的な炎症反応が深く関与することが判明している。内臓脂肪は、余剰エネルギーを中性脂肪として蓄える脂肪細胞から構成されているが、内臓脂肪には免疫細胞も存在。

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