中川淳一郎に聞く、節約の極意「いかに自分がそのままで幸せかを知れ」
今までの節約本とはまったく別の角度から、節約について論じた本が登場した。『節約する人に貧しい人はいない。』(幻冬舎)の著者・中川淳一郎氏によると、お金が貯まらない原因は、所得の低さではなく、「見栄」だという。
本書では、スーパーで売っている食材の相場などは掲載されているものの、買い物の仕方や貯金の仕方といった技術についてはほとんど触れられていない。終始語られるのは、なぜ節約ができないのか、なぜお金が貯まらないのか、について。中川氏に、その極意を教えていただいた。
○見栄が節約の邪魔をしている
中川淳一郎氏(以下、中川): 今日、私は白いボタンダウンのシャツとジャケットと、黒のGパンを着ていますが、基本的に私の格好は3種類しかないんです。
――では、今日のコーディネートはその3種類のうちのひとつ……?
中川: そうです。
ほかには、Tシャツ+短パンの組み合わせか、白いボタンダウンのシャツ+黒のGパン、これしかありません。タイ・バンコクのスーパーで300円くらいで、同じGパンやシャツを何枚か買っておいて、どの格好にするかを気温で決めるだけ。
これは知り合いからもらったサンリオのキャラクターのペンケース、小銭入れは3歳くらいから同じものを、財布は破れたところをガムテープで補強して使っています。