2016年3月18日 07:05
米Alphabet、ロボット研究開発のBoston Dynamics売却を計画 - 米報道
米Alphabetがロボットの研究・開発を手がけるBoston Dynamicsの売却に乗り出した。米国時間の3月17日にBloomberg Businessが報じた。Alphabetのロボティクス計画にBoston Dynamicsの活動がとけ込めず、研究成果を商業的な製品に結びつけることもできなかったという。売却先の候補として、トヨタ自動車が米国に設立した人工知能研究会社Toyota Research Institute (TRI)やAmazon.comが挙げられている。
Boston Dynamicsは1992年にマサチューセッツ工科大学(MIT)でMarc Raibert氏が創業したロボット研究・開発スタートアップだった。荒れ地や傾斜のある山道、滑りやすい雪道など、車やロボット用に整備されていない環境下においても、バランス良く障害物を避けながら移動する機動力に優れたロボットを開発している。その動きはとてもなめらかで、犬とじゃれ合う4足歩行ロボットや、人に横から強く蹴られても転ばずにバランスを取る4足歩行ロボット、邪魔されても命令通りに荷物を整理し続ける2足歩行ロボットなど、同社が公開したロボット研究のデモ動画は大きな話題になった。