くらし情報『PS VRに見る「VRに求められる厳しい条件」 - 西田宗千佳の家電ニュース「四景八景」』

PS VRに見る「VRに求められる厳しい条件」 - 西田宗千佳の家電ニュース「四景八景」

まずご法度なのが「コマ落ち」。ゲームをしていると、表示キャラクターが増えたり、込み入ったシーンになった時、表示コマ数が一時的に落ちることが少なくない。一般的なゲームは、毎秒30コマもしくは60コマをターゲットに制作されているが、一時的なコマ落ちはよくあることだ。

だが、VRでは許されない。現実世界にはコマ落ちなどない。VRによって視界を映像に置き換えた場合、コマ落ちした瞬間に、脳が実際の動きと映像の間の違和感を感じて「酔い」の原因になる。視界を置き換えるVRでは、頭の動きに合わせて映像を書き換える必要があるから、画面内の映像の書き換え範囲は、一般的なゲームより広くなる。さらに、書き換えコマ数も多い方が良い。
毎秒30コマではVR酔いを防げないのだ。

OculusやHTC Viveの場合、書き換えコマ数は毎秒90コマ。このコマ数が維持されるのが望ましいが、首の動きにに合わせて映像の位置を補正する技術 (リプロジェクション) を使って、一時的なコマ落ちをカバーする仕組みも盛り込まれている。仮に画像の端が若干欠けたとしても、その瞬間の首の位置に合わせて映像が描画されている方が、酔いを防止できるからだ。

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