2016年3月26日 09:00
アフリカ大地溝帯以東で初の猿人化石 - 京大がケニア・ナイロビ郊外で発見
化石の安定同位体分析、動物相の分析から、カンティスは湿潤ではあったが、大地溝帯底の化石産地に比べ、より樹木が少ない草原環境であったことが示されており、種の違いはそうした環境の差に関係した可能性がある。
中務教授は、「ほかの鮮新世化石産地と異なる特性から、カンティスは、研究上貴重な遺跡であると同時に、首都近郊という立地条件から、同国の教育・観光面において、非常に大きな可能性をもちます。残念ながら、ナイロビにおける近年の急速な宅地開発が遺跡の近くに迫っており、遺跡の保存が喫緊の課題です」とコメントしている。
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