2016年3月29日 06:00
立ち食いそば散歩 (7) オンリーワンがここに! 蕎麦らしからぬ具とコクの「コテリ」はラーメン風
今回紹介するのは、創作オリジナル立ち食いそば「a la 麓屋」(東京都港区)。JR山手線の田町駅を西口から降り、目前の第一京浜を横断した先、慶応仲通り商店街の中にある。この細い路地は文字通り慶応義塾大学につながっており、近辺はサラリーマンだけでなく学生でもにぎわう。
○チャーシューに半熟卵まで
その一風変わった店名は、店主が元々フレンチ出身だからだとか。ちなみに以前は、真っ赤でド派手なテント看板だった。引き戸からのれんをくぐると、入ってすぐ右手に券売機がある。前と左手にはカウンターとスツール、テーブル席がひとつ。10人入るかどうかの店内である。
正面にカウンターがあり、こちらで食券を手渡す。
他の店では味わえない個性的なメニューが多く、汁なし担々そばや、胡麻辛つけそば、季節限定メニューとして蛤(はまぐり)そばなどもあった。ここは看板メニューの「コテリ(温)」(税込720円)を注文することとする(「サラリ」というメニューもある)。FM放送を聞きながら、4~5分待つ。
チャーシューに半熟卵、刻みネギ、アツアツの天かすとガーリックチップ。見た目はまるでラーメンのようだ。一口すすると、名前ほどはコッテリしておらず、それぞれの具材がつゆにコクを加えていて、思いのほか、ダシの味が強い。