くらし情報『「一部の男性にとってことごとく有利な社会」 - 働く、育てるがつらい理由』

2016年3月31日 16:00

「一部の男性にとってことごとく有利な社会」 - 働く、育てるがつらい理由

「一部の男性にとってことごとく有利な社会」 - 働く、育てるがつらい理由
男性が抱える問題や悩みを研究する「男性学」。この学問の第一人者である武蔵大学社会学部の田中俊之助教が、著書『男が働かない、いいじゃないか! 』を出版した。「定時に帰ってもいいですか」「育児休業を取ってもいいですか」などの目次が並び、子育てに取り組む共働き夫婦にも響きそうな内容だ。

ブックファースト新宿店はこのほど、本の出版に合わせたトークイベントを開催。著者である田中さんと、コラムニストやラジオパーソナリティーなど多様な分野で活躍するジェーン・スーさんが対談した。

○「働く」との距離が近すぎる

田中さん(以下敬省略): 今回「男が働かなくてもいいじゃないか」と書いて、どういう意味なのかと思う人がいると思いますが、「男性の仕事中心の生き方を見直しましょうよ」ということです。

ジェーン・スーさん(以下敬省略): 「女が家に入らなくてもいいじゃないか」ということはだいぶ言われてきていますが、確かに「男が働かなくてもいいじゃないか」ということにいまだにドキッとする人が8割だと思うのですよね。この考えを履き違えると、じゃぁ労働しないでどうやって食べていくのかという話になると思いますが、そういう話ではないですよね。

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