2016年4月1日 13:10
JPCERT/CC、APT攻撃の対策ガイドを公開 - そのポイントは?
JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は3月31日、「高度サイバー攻撃(APT)への備えと対応ガイド~企業や組織に薦める一連のプロセスについて」をWebサイトで公開した。
同ガイドはこれまで非公開としたうえで、 JPCERT/CCの早期警戒情報受信登録企業、日本シーサート協議会会員など、限定して公開されていたが、今回Web公開版として一般公開された。
エンタープライズサポートグループ リーダーの佐藤祐輔氏は、同ガイドが一般公開された理由について、「初版を作成した当時は、ガイドを一般公開すると、攻撃者に防御策を知らせてしまうことになるため、非公開とした。しかし、昨今はサイバー攻撃が広がっており、より広く国内の企業組織にサイバー攻撃への備えを普及するため、Web公開版を作成した」と語った。
佐藤氏によると、数多くある標的型攻撃に関する資料との違いは、攻撃手法や防御手法の技術的説明は一切行っておらず、高度サイバー攻撃(APT)の全体像を整理しつつ、攻撃に対応するために企業・組織がどのように備えて行動すべきかを体系的にまとめている点にあるという。
同ガイドのポイントは「脅威を理解する」