JAL入社式、1,468人が松井秀喜と共に紙飛行機で"世界で一番愛される翼"誓う
○「真剣にぶつかったときにイノベーションが生まれる」
JALは2010年1月に会社更生法適用を申請し、その約2年半後となる2012年9月、東京証券取引所に再上場を果たした。2012年に発表したJALグループ中期経営計画の最終年にあたる2016年、その幕開けとなる4月1日の入社式にて、「数ある会社からJALを選んでくれてありがとう」という言葉から始まった植木社長のあいさつは、中期経営計画の完遂に触れた。
「2016年度のJALの目標はひとつ、中期経営計画を完遂することです。利用者のみなさま、そして株主のみなさまのお約束を毎年クリアすることはJALの自信にもなっています。
JALはいま、ダイバーシティーに真剣に取り組んでいます。一人ひとりの輝く個性を大事にしてほしい。真剣にぶつかったときにイノベーションが生まれるものです。今、みなさんが持っている無垢(むく)な心、謙虚な気持ち、情熱をJALグループが必要としています。世界一はひとりで成し遂げられるものではありません。かけがえのない仲間とともに世界に選ばれる翼を目指し、今日から一緒によろしくお願いします」(植木社長)。
○「私もJALのファンです」
入社式の特別ゲストとして、元メジャーリーガーの松井秀喜氏がサプライズで登場。突然の出来事に、新入社員からも驚きの声があがった。
松井氏がメジャーに挑んだ2003年、その翼を担ったのがJALだったという。いろいろな不安の中で、JALのサポートが力になってくれたと、当時を振り返って松井氏は語った。
「みなさんは今、ルーキーですね。13年前にJALに乗ってメジャーに挑むという私には希望とともに不安がありましたが、JALの温かさに触れて不安が少し和らいだことを覚えています。私は野球に対して不器用でしたが、練習は苦ではありませんでした。若い内にいっぱい失敗をしてください。その失敗は次の成功につながります。私もJALのファンですが、みなさんの力でファンを増やしていってください」(松井氏)。
入社式の最後には、「世界で一番愛される翼になりましょう。明日の空へ、テイクオフ」という掛け声とともに、全新入社員が植木社長と松井氏とそろって、それぞれの決意を託した紙飛行機を空に放った。