日本猫は世界的にも珍しい、短い尻尾が特徴の猫です。中には先だけが曲がっていることもあり、個性を表すチャームポイントとして好まれることもしばしば。そこで今回は日本猫の尻尾が短い理由について迫ってみましょう。
■尻尾が短い理由は諸説ある
日本猫の尻尾の短さの理由は諸説あります。「二股の猫を恐れるがあまり、短い尻尾の猫が好まれることで長い尻尾の猫が減った」、「尻尾の長い猫は怪しい力を持っていると考えられたため、淘汰された」などといったものがあります。いつごろから日本猫が存在するかは定かではありませんが「奈良時代頃に中国から輸入された」「弥生時代の遺跡から猫の骨が発見された」などと言われており、かなり昔から存在していたと考えられます。
特に短い尻尾が好まれたことから、アメリカで本格的に繁殖が行われ、1976年にはジャパニーズボブテイルとして正式な猫の種類になっています。ちなみに極端に短い尻尾は劣性遺伝子のため、両親が両方とも短い尻尾を持っている必要があります。
■日本猫の尻尾のウワサ
1900年ごろにはイギリスに日本猫が持ち出された記憶が残っていますが、その際の猫も尻尾が短く、世界的に「日本猫は尻尾が短い、尻尾がない」