米MSとトヨタ自動車、自動車ビッグデータ活用「Toyota Connected, Inc」
Microsoftとトヨタ自動車は、次世代テレマティクスプラットフォーム構築に関する戦略的提携を2011年4月に発表し、これまで良好な関係を築いてきた。その時の提携内容に、トヨタメディアサービスに対してMicrosoftと親会社にあたるトヨタ自動車が出資を行うことを含んでいたが、結果として新会社設立に至っている。ビッグデータの収集や研究などはMicrosoft Azureを使用し、Microsoftは自社エンジニアがデータ解析やモバイル技術といった側面でToyota Connectedをサポートする。
今回の発表にあたり、Toyota Connected President&CEOのZack Hicks氏は、「ユーザーの習慣や思考に応じたテレマティクスサービスや実際の運転パターンに合わせた保険料率モデルの構築、道路状況や交通情報の提供で豊かな生活を目指す」と述べた。長年Microsoftで役職を勤め、一度退職したが現CEOのSatya Nadella氏に請われる形で再登壇した、Microsoft Corporate Strategy&Planning EVPのKurt DelBene氏は「データの力を用いて個々の運転を直感的かつ安全性につなげるため、Toyota Connectedと協力していく」と述べている。
阿久津良和(Cactus)