千葉県柏市、LINE監視アプリ導入 - 子どものネット問題はそれで解決する?
とのこと。高橋さんによれば、「LINE」のやりとりを監視するような機能を持ったアプリは限られているため、うまく使えば効果はあるとした。
一方で、「果たしてどれだけの親子がこのアプリを使ってくれるのかは未知数だ」とも語った。同アプリが使えるのは、Androidユーザーのみ。中学生の多くが使用しているというiPhoneでは利用できない。さらに同アプリを利用するには子どもの許可が必要だが、高橋さんは「反発が強いのではないか」と予想している。
「海外では既に、FacebookなどのSNSから子どもたちが逃げ出している。InstagramやSnapchatなど、大人から自分たちの行動を探られない機能を利用するトレンドがある」。
最近では小学生から通信機器を使い始めるケースが増えていることもあり、スマホを利用する前の小学生の段階から『監視アプリを入れないとスマホを使わせない』などとする対応が必要だと指摘した。もちろん啓発も欠かせない。
加えて高橋さんは、「SNSの運営事業者に対策を打ってもらうしかないのでは」と話した。最近では東京都が、情報リテラシーの指導について「LINE」と共同研究を実施すると発表。もはや自治体だけの対応では、ネットトラブルは解決できない時代に来ているのかもしれない。