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DOBERMAN INFINITY、“コロナ禍の喪失と発見”を胸にレベルアップ目指す9年目

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DOBERMAN INFINITY、“コロナ禍の喪失と発見”を胸にレベルアップ目指す9年目

●『LOST+FOUND』は「コロナ禍だからこそできたタイトル」
5人組ヒップホップボーカルグループ・DOBERMAN INFINITYが、7月6日に4thアルバム『LOST+FOUND』(ロストアンドファウンド)をリリース。パッケージ盤は、19年11月発売の人気シングル「We are the one/ずっと」の2曲、ドラマ『6 from HiGH&LOW THE WORST』の挿入歌「6 -Six-」、ドラマ『泣くな研修医』(テレビ朝日系)の主題歌「konomama」、昨夏に発売した最新シングル「夏化粧/Updating Life」の計6曲に、新曲6曲を追加した全12曲を収録。7月20日には、新曲12曲を追加した全24曲の配信限定完全盤が配信リリースされた。5人に同アルバムや今後について語ってもらった。

――およそ4年3カ月ぶりの新アルバム『LOST+FOUND』の魅力を教えてください。

KUBO-C:パッケージ盤は12曲、配信盤は24曲を収録しています。これだけ時間が空いたからこそ、自分たちがいろいろ経験したことや思い、いろんなものが詰まった楽曲ばかりです。また、僕らはいろんなジャンルの音楽に挑戦してきましたが、今回さらに未挑戦だったジャンルにも挑戦しました。
そこも魅力かなと思います。

――『LOST+FOUND』というタイトルに込めた思いとは?

GS:コロナ禍を経て、それぞれ皆、当たり前のことが当たり前ではなくなってしまうという、本当に予期せぬことが起こってしまいました。こういう時代を過ごしたからこそ気づけたもの、失ったものがたくさんあり、まさにコロナ禍だからこそできたタイトルだと思います。今回アルバムを作る上でどういうことを歌いたいかとなったとき、リアルに味わったことを表現したいという思いも強かったです。だからこそ、コロナ禍というのは切っても切れない大きな出来事だと思います。

――パッケージ盤に収録される12曲で特に思い入れの強い曲は?

KAZUKI:昨年リリースした「夏化粧」です。花火をテーマにした曲なんですけど、届ききれていない感じが自分にとって悔しかったんです。

――悔しかったというのは?

KAZUKI:去年もコロナ禍で、僕らはもちろん、世間の皆さんも夏祭りに行く機会はなく、花火を感じられない夏だったと思います。
だから今年こそは、今まで通りの夏が戻ってきてほしいという思いが込められている。そしてこの「夏化粧」は、そんな夏の夜にBGMとしてかけるのに最高の曲だと思うので、今夏こそ、夏の花火が上がるとき皆に聞いてほしい一曲です。

――ほかにおすすめの楽曲は?

P-CHO:僕は「Backstage Freestyle」です。この曲は、『LOST+FOUND』のMV第1弾として出させてもらいました。プロデューサーがジャマイカ人のJ.L.L.さんで、トラックを聴いたときから「この音ヤバい!」とやられて、速攻でとりかからせてもらいました。音の鳴りも本当に良かったし、自分としては超好みです。MV一発目で出せたのは、いい先制パンチになったかなと思います。

――他にも「We are the one」などファンの思い入れが強い曲が詰まっていますね。


SWAY:リリースしてから年数は経ちますけど、この曲が、この中の空白の時間、ずっとライブができなかった時間も、僕らとファンをつないでくれた大事な一曲。でもその分、「We are the one」が持っている世界観が大きすぎるという感もあります。ライブに来てくださる方からしたら、思い入れが持っている一個のイメージがすごく強い。だからこそアルバムの一曲目を飾ってもらって、一曲目から皆がそれぞれ持っている曲の思い出をまず映し出して、そこから新しいドーベルの世界に入ってもらえれば、と思って一曲目にしました。

●8年目の大きな出来事はライブツアーの再開

――制作で印象に残っているエピソードを教えてください。

KUBO-C:今回は特にKAZUKIが頑張ってくれました。ラッパー陣が先に自分の部分を録り、皆一緒に録ったりもしましたが、一番最後まで残って取り組んでくれたのはKAZUKIです。KAZUKIが歌う部分も多かったですし。
歌う部分だけではなく、楽曲自体もKAZUKIが引っ張っていってくれた部分が多かったです。

KAZUKI:ありがたいお言葉です。僕たちのグループも、今までいろんなことを経験してきました。コロナ禍が生んだものもあります。それも乗り越え、去年のツアーを終えてから一つの作品を作り、5人で同じ方向を改めて一緒に向くことができたというのが自分にとってデカいと感じています。そして、これ以上は自分と向き合うことでしか先に行けないと。自分自身の腹を割って、自分の弱い部分をさらけ出して言葉にするしか、向き合う方法がないと思い、アルバム制作はずっと自分に向き合えたので非常に濃い時間でした。

――グループ8年目はどのような年になりましたか?

P-CHO:8年目は、やはりツアーができたのがとても大きかったです。
アリーナツアーを経て、その翌年に47都道府県回るという大きな目標を掲げていたのですが、コロナ禍でその夢が潰えました。その年はオンラインでのライブをやらせてもらい、それもいい経験になりましたし、ファンの皆さんとつながっている感覚をオンラインでも見出すことができました。でもやはり、自分たちの音楽をファンの皆さんの目の前で歌いたいという気持ちが強かったです。声出しNG・ソーシャルディスタンスをとるという制限はありましたけど、「HERE」というタイトルを掲げてツアーができたのは大きな経験になり、改めてここが居場所だと再確認できました。決して忘れることのない年になり、あの環境で集まってくださったファンの皆さんに感謝したいです。

KUBO-C:ツアー中、石川県でレンタル自転車を借りて、いろんなところを巡りました(笑)。バズってるスイーツを食べたりして、率直に楽しかったですね。コロナでいろいろ制限されていましたが、一瞬そこから解き放たれたといいますか、普段なら普通なことが、夢のようなひとときに感じました。


――この1年間で感じているグループの変化などありますでしょうか。

GS:大きく変わっていることはないと思いますが、アルバムを制作して気づけたものもありました。例えば「LOVE IS」がそう。一口に愛の形を歌うというテーマの中でも、年を重ねたことでそれぞれがいろんな角度で歌えるようになりました。それぞれが持ち寄る歌詞の中にもそれを感じます。極端に言うと表現の角度が変わったと思います。それぞれが自分の目の前の山を登ったのかな、という印象を受けました。

SWAY:男女が育むものだけが愛ではないな、と感じるようになりましたね。


●今後の課題は「影響力」 より多くの人に曲を届けたい

――9年目はどんな年にしたいですか?

SWAY:ありがたいことに8月から10月までツアーができます。毎年勝負と言えるありがたい環境に身を置かせてもらっていますが、ずっとマイクは持ち続けられる一方、ビジネスとして音楽活動を行っている以上、フレッシュさが問われてくると思います。毎年チャンス、と言っていますが、プレッシャーも感じます。『LOST+FOUND』も7月20日から完全盤が出て、世の中の方にどう認められるか、どう評価されるか気になります。ツアーも、今までの8年間とはガラッとスタイルを変えたい気持ちもあります。DOBERMAN INFINITYの今後を占う上で大きな1、2年になると思います。「レベルアップしたね」と言われるよう、ライブをしっかり自分たちで組み立てていきたい。違うDOBERMAN INFINITYを見せる、というのは僕らの9年目の課題ですね。

――SWAYさんから「課題」という言葉が出ましたが、ほかに感じている課題はございますでしょうか?

KAZUKI:いっぱいありますね。もっとたくさんの人に聞いてもらえるようにならないといけないというのはデカいですね。世間に与える影響力という点で考えると全然足りてないと思います。自分たちが書いた曲をより多くの人に聞いてほしいです。もっともっと大勢の人に届けに行きたいので、ツアーももっとやりたいです。

――8月5日から始まる全国ツアー「DOBERMAN INFINITY LIVE TOUR 2022“LOST+FOUND”」への意気込みもお願いします。

P-CHO:今年はフルキャパでライブができます。今まで見てきた景色が戻ってくることを期待しています。とはいえ声が出せないという制限はまだあります。今回のツアーは『LOST+FOUND』の全24曲をやろうという意気込みです。ツアーを通してアルバムタイトルの意味をファンの皆さんに伝え、失いかけていた感情や忘れていた熱意を呼び起こさせる熱いライブにしたいです。皆さんにも僕らの思いをぜひ感じてほしいです。

■DOBERMAN INFINITY
KUBO-C、GS、P-CHO、SWAY、KAZUKIからなる5人組ヒップホップグループ。2014年6月に結成し、同年11月に『#PRLG』(プロローグ)でメジャーデビュー。HIP-HOPを軸にあらゆるジャンルをクロスオーバーさせた楽曲をDOBERMAN INFINITY流に落とし込む「ALL ROUND HIP-HOP」という我流スタイルで活動している。

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