くらし情報『あの芥川賞受賞作が世界190カ国に一斉配信! ピース・又吉直樹原作『火花』のドラマ化は"平凡な奇跡"』

2016年6月2日 07:00

あの芥川賞受賞作が世界190カ国に一斉配信! ピース・又吉直樹原作『火花』のドラマ化は"平凡な奇跡"

あの芥川賞受賞作が世界190カ国に一斉配信! ピース・又吉直樹原作『火花』のドラマ化は"平凡な奇跡"

いよいよ6月3日より、第153回芥川賞にも輝いたお笑いコンビ・ピース又吉直樹の同名小説を原作としたドラマ『火花』が、世界最大級のオンラインストリーミングサービス・Netflixで、世界190カ国に全10話一挙同時配信される。

○林遣都が漫才の"芸風"を確立

本作は若手芸人の世界を舞台に描かれた作品。林遣都演じる漫才コンビ「スパークス」の徳永と、彼が師と仰ぐ先輩芸人「あほんだら」の神谷(波岡一喜)との関係を通して、芸人とは、笑いとは、才能とは、そして人間が生きることとは何かを描いている。

ドラマ『火花』は、各話50分程度の全10話で、総監督を務めているのは、1、9、10話を演出した廣木隆一。そのほか、『凶悪』の白石和彌(3、4話)や、『横道世之介』の沖田修一(5、6話)といった気鋭の映画監督が演出に名を連ねている。統一感はありつつ、各話で少しずつ作風が違っていて飽きさせない。

原作では徳永と神谷との師弟関係に重点が置かれ、あまり描かれていなかった相方・山下(井下好井・好井まさお)とのコンビ間の葛藤や、所属事務所の担当社員(染谷将太)との交流なども丹念に描かれ、原作以上に多角的に若手芸人を取り巻く実情を浮き彫りにしている。

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