西武・山川穂高、「あれぞプロ野球」と感動した“2つの思い出”「震えました」
●ホームランの魅力
プロ野球のスター選手が一堂に会する「マイナビオールスターゲーム2022」が開催され、7月26日の第1戦(福岡PayPayドーム)は3-2でパ・リーグが勝利した。マイナビニュースでは試合終了後、「ファンに夢と感動を届けた選手」に贈られるマイナビ賞を受賞した埼玉西武ライオンズ・山川穂高選手にインタビュー。受賞の感想、ホームランの魅力などについて話を聞いた。
――圧巻のホームランを含む4打数2安打の活躍で、敢闘選手賞とマイナビ賞をダブル受賞されました。今のお気持ちは?
敢闘選手賞は……まあ、そうだろうなと思っていましたが(笑)、マイナビ賞に選んでいただいたのはなぜなのかすごく気になりますね。馬のマスクで登場したのが効いたのかな? あいみょんのフリップを作ったからかな?
――(笑)。見事なホームランで、「夢と感動」を受け取ったファンの方も多いと思います。
ホームランは常に狙っていますし、野球少年少女の方たちにもホームランの良さや魅力を、もっともっと感じてもらえると嬉しい。
ホームランを狙いすぎると、ちょっと怒られちゃうときもあるのですが、そこを突き抜けてほしいですね。
――山川選手にとって、ホームランの魅力とは?
当たったときの感触、歓声、高揚感……これまで生きてきた人生のなかで、ホームランに勝るものはありません。だから、練習も頑張れますし、難しいからこそ頑張れるというのがホームランの魅力だと思います。
――山川選手はパ・リーグのファースト部門で46万1,740票と、両リーグ通じてトップの得票数での選出となりました。
もっと人気がある選手はいると思いますが、ケガもあり去年一昨年は成績も悪かったので、こうしてファンの方々に選んでもらえるのは光栄ですし、自信にしてもいいのかなと思います。
●山川穂高にとって“仕事”とは?
――今回が4回目のオールスター出場です。山川選手にとって、オールスターはどのような場所ですか?
毎年ちょっと感覚が違うんですけど、今年が一番楽しかったですね。まあ、まだ明日もあるんですけど(笑)。
自分が中堅になって、日本代表で一緒だった先輩も後輩もいるので、その人たちと久しぶりに話して、チームとして戦えるのは非常に貴重な機会。それが一番の楽しさです。
――マイナビ賞にちなみ、山川選手がこれまでに感動したことを教えてください。
最近だったら、あいみょんのライブじゃないですか(笑)? 野球でいうと、イチローさんがセンター前を打った2009年のWBC決勝戦ですね。あれはテレビを観ながら「うわああああ! すげええええ!」って声を出しました。あとは、田中将大さんがリリーフで登板した2013年の日本シリーズ第7戦の「あと一つ」の大合唱。あの二つは震えました。あれぞプロ野球といいますか、僕たちは最大限の結果を出すために日々プレイしていますが、球場に駆けつけてくれている方やテレビで観てくれている方に少しでも「ああいう風になりたいな」と思ってもらえるのが、やっぱり一番いいと思います。
――山川選手がプロ野球選手としてプレイする上で大切にしていることがうかがえました。
プロである以上、自分の仕事をやるだけなのですが、モットーとして、つまんない選手にはなりたくないという思いがあるので、どうせやるなら派手にやりたいですね。
――そんな山川選手にとって、仕事とは?
仕事ですか……? 難しいですね(笑)。どんな仕事でも高いモチベーションで臨むことができたら、人生がすごく充実すると思う。僕も「今日は練習行きたくないなあ」と思うことがあるんですけど、そういうときでもどうにか自分を奮い立たせるのが仕事なのではないかなと……どうなんですかね? 分からないです(笑)。
――ありがとうございます(笑)。では最後に、シーズン後半への意気込みを教えてください。
7月、特にオールスター直前の9連戦はあまり状態が良くなかったんですけど、ちょっときっかけをつかめそうですね。
そのくらい今日はかなり良かった! (オールスターということで)当然ストレートが多くなると分かりつつなんですけど、昨日一日考えて技術的に変えた部分を今日のオールスターで試した結果、いい打球を飛ばすことができたことはかなりの収穫なので、個人的にも後半戦が楽しみです。