山本涼介&山本栞、様々なパターンの“キス”に緊張感「こんなに人前で! と思って」
●『キス×kiss×キス ~パーフェクトスキャンダル~』撮影の裏側
シリーズ累計2.2億回再生を突破した人気シリーズ『キス×kiss×キス』の最新作『キス×kiss×キス ~パーフェクトスキャンダル~』(毎週金曜22:00配信)が、現在dTVで独占配信されている。“スキャンダラスなキス”をテーマにした今作の第2話に、“人気俳優×幼馴染のパーソナルトレーナー”という設定で山本涼介と山本栞が出演。初共演となる互いの印象をはじめ、キスシーンや撮影の裏側までをたっぷりと聞いた。
○■初共演は“独特な現場”「結構緊張感あった」
――今作で初共演となったお二人ですが、お互いの第一印象はいかがでしたか?
山本栞(以下栞):苗字が一緒で……(笑)。
山本涼介(以下涼介):そこね(笑)。
栞:見た目とか演技のお話しじゃなくてすみません(笑)。苗字が同じだったので、勝手に親近感を持っていました(笑)。
涼介:同じ苗字を持つ山本一族だからね!
栞:あとはとても身長が高い……。
ごめんなさい! すごい表面的な……(笑)。
涼介:でもわかる(笑)。とても独特な現場で、結構緊張感あったんですよ。僕もすごく緊張していたし、お互いにあまり余裕がなかったのかもしれないです(笑)。
栞:私がもうほんとにガチガチだったので、それがうつっちゃったのかもしれないです(笑)。
涼介:でも逆に終わった後の解放感はすごかったよね(笑)。
栞:確かに! それはすごく感じました!
○■初のキスシーンに挑戦「わからないことだらけ」
――いい緊張感の中で撮影されていたんですね。過去シリーズ4作品が配信されている『キス×kiss×キス』ですが、出演が決まったときの率直な感想は?
栞:去年、舞台をやらせていただいたくらいで演技経験もほとんどなくて、映像でのお芝居はほぼ初めてだったので、素直にメインの役だということが嬉しかったです! その後にキスがあることを知って、キスシーンも初めてだったので、かなりドキドキでした。
どういう風に撮影するのか、どう見せればいいのかわからないことだらけで……。なので、出演が決まってからは、恋愛系のドラマや映画をたくさん観て、勉強しました。
――初の本格的な映像作品で初キスシーンは緊張しますね。どんな作品を参考にしたんですか?
栞:かなり緊張しました……。でもチャンスだとも思ったので、準備を重ねて気合い十分で臨みました! 参考にしたのは、土屋太鳳さんと山崎賢人さんが出演されている映画『orange -オレンジ-』(15)です。少女漫画原作の作品をひたすら観ました。
涼介:そうだったんだ……! 僕は作品自体がすごく特殊で楽しそうだなと。お話を頂いたときに、キスシーンがメインと聞いて、“こういう作品はやったことないな”と興味を引かれました。
個人的にも20代後半だし、チャレンジしてもいいのかなと。なにか役者として、ひとつプラスになるんじゃないかと、僕も気合い十分でした(笑)!
栞:(笑)。
○■キスシーンがメインだからこそ重要な“そこに至るプロセス”
――お互いに気合いが入った共演だったと(笑)。さきほど涼介さんもお話しされていましたが、いわゆる一般的な映像作品とは違い、キスシーンがメインということで普段とは違った演技を求められたと思いますが、なにか意識したことはありますか?
栞:監督さんが、「短い尺のショートフィルムだから常に観ている人をドキドキさせたい」ということをおっしゃっていて。予習してきたことを生かして、どのシーンでもちょっとした仕草や手の位置、距離感などでドキドキしてもらえるように細かい演技を意識しました。
涼介:そうですね……。栞さんがおっしゃったことに近いんですが、キスシーンが印象的な分、そこに至るまでの関係性をいかに感情移入できるように表現するかが大事だと思ったので、キスシーン前の2人のやりとりは大事にしようと意識的に演じましたね。
――ショートフィルムでテーマがキスだからこそ、そこまでのプロセスが逆に重要になってくると。
涼介:2人の関係性は「幼馴染のパーソナルトレーナーと俳優」と文字上では表されていますけど、実際の2人はどういう関係値なのかというのをしっかり表現しないと、そのあとのキスシーンの盛り上がりが薄くなってしまう気がして。
●2人が叶えたい願望とは
○■幼馴染という関係性は「うらやましい」
――共演された第2話では、涼介さんは俳優役ということで、ある意味リアルなシチュエーションとも言えると思うのですが、いかがでしたか?
涼介:普段から俳優として生きているというと変ですが(笑)。なので、わかる部分もありましたし、難しさは感じませんでした。逆に身近な職業な分、自分に落とし込みやすかったです。ただ、パーソナルトレーナーの幼馴染は、さすがにいないので、その辺りは距離感含めて探り探りといった感じでしたね。
――一方で、栞さんは俳優の幼馴染で、パーソナルトレーナーで彼女という役どころでしたが、女性目線から見てこのシチュエーションはいかがですか?
栞:すごく盛り沢山(笑)。やっぱり幼馴染ということで、ずっと一緒に過ごしてきた人と恋愛に発展するってなかなかないのかなとも思いますけど、だからこそ客観的に見るとキュンキュンするうらやましいシチュエーションですよね!
ずっと一緒にいて、お互いのことを理解し合っていて仲良し、しかも彼もずっと好きでいてくれている。パーソナルトレーナーとしてお仕事をしているときも一緒にいるので、ほとんどずっと一緒にいるのがすごくいいなぁと思いました!
○■王子役に苦戦「王子のキスってなに?」
――お2人とも共演された第2話以外にも、それぞれ別の話にも出演されています。
栞:私は第1話の「授業中のキス」に出演しました。2話は2人きりのシチュエーションだったんですが、1話は学校の講義中という設定で、他の生徒役や先生役のキャストさんがいるなかでのキスだったので、かなり緊張しましたね……。暗がりではあるんですけど、見える位置ではあるので、こんなに人前で! と思って(笑)。
涼介:それは大変だ……。僕は全部2人だけのシチュエーションだったな~。他のキャストさんから、絶対カメラが映っていないところで見られるじゃないですか。それはハードル高い! 緊張しますわ……(笑)。
栞:見守られながらみたいな感じでした……(笑)。
――涼介さんは逆に2人きりのシチュエーションだけということでしたが、やはりそちらも緊張感ありましたか?
涼介:ありましたね~。第2話以外だと、第5話「イケボとキス」で声優、第11話「王子様キス」で王子をやりました。特に王子はもうファンタジーの世界というか、摩訶不思議な設定で難しかったですね(笑)。
――俳優がすごく身近ですが、王子は逆にかなりかけ離れた役ですね。
涼介:王子様キャラとかじゃなく、王子! だったので、離れすぎてましたね(笑)。実は撮影は王子の設定が最初だったんですけど、そこから現場では王子と呼ばれていました(笑)。栞:たしかに現場でも王子感ありましたね! 立ち振る舞いとか、爽やかでした!
涼介:いやいやいや(笑)。僕もやりながら王子のキスってなに? と思いながら模索しました……(笑)。
○■それぞれの願望を告白
――王子はもはや2次元の世界ですね。今作は「ヒミツの願望、叶えてあげる」というコピーがありますが、密かにご自身が抱えている、これから叶えたい願いはありますか?
栞:私はアクションに挑戦したいです! 器械体操を10年間やっていて、体を動かすことは好きなので、なにかお仕事に生かせたらと思って。アクション映画やアクションのある作品に出てみたいです。
涼介:意外! 僕はめちゃくちゃプライベートなことなんですけど、バイクの免許を取りたい……(笑)。それこそ栞さんのお話じゃないですが、仕事にも生かせるかなって。もし、バイクを運転する役があったら、自分でできるじゃないですか。車の免許も仕事が理由で取ったので、さらに仕事の幅も広がるかなと思いました。
○■“最高の瞬間”とは? 「毎日味わっています」
――しっかりお仕事の話でしたね(笑)。では最後に、ご自身にとっての「最高の瞬間」を教えてください。
涼介:ベッドに入って寝る直前の瞬間ですね……。1人でも「うわぁ~最高……」って言っちゃうんですよね~(笑)。
栞:わかります! いいですよね……! 私もおうちでのことなんですけど、アイスを食べながら、ドラマを観ているときが最高です。アイスがすごく好きなので、もうほぼ毎日食べて毎日最高の瞬間(笑)。
涼介:2人とも毎日最高の瞬間を味わってます(笑)。
■山本涼介
1995年5月15日生まれ、奈良県出身。「第22回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」でファイナリストとなり、芸能界入り。2014年には第29回「メンズノンノモデル」オーディションに合格し、『メンズノンノ』専属モデルに選ばれた。俳優としても『仮面ライダーゴースト』(15)、TOKYO MX系ドラマ『御曹司ボーイズ』(19)、舞台『弱虫ペダル』(22)など数々の話題作に出演。
■山本栞
1998年8月3日生まれ、神奈川県出身。舞台『アサルトリリィ・御台場女学校編』や『放課後戦記〜血塗られた首謀者〜』などに出演し、女優として活動するほか、昨年開催された『ミスSPA!』2021で 初代グランプリを受賞し、注目を集める。8月9日から上演される朗読劇『「叶え屋ソルシレーヴ」~メリーバッドエンド~』に出演予定。