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空気階段、KOC優勝から約1年 喜びと緊張の極地も味わい充実の日々「ありがたいことに…」

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空気階段、KOC優勝から約1年 喜びと緊張の極地も味わい充実の日々「ありがたいことに…」

●憧れの『ガキ使』『爆チュー問題』出演に喜び
昨年、日本一のコント師を決める大会『キングオブコント』で優勝し、実力を証明したお笑いコンビ・空気階段(水川かたまり、鈴木もぐら)。その後、初冠番組もスタートし、ドラマや映画にも出演するなど、活躍の場を広げている。2人にインタビューし、優勝からの約1年を振り返ってもらうとともに、今後の目標を聞いた。

――優勝からまもなく1年。キングとして過ごしてきていかがですか?

もぐら:キングとしてという感じはないんですけど、ありがたいことにお仕事をたくさんいただいて、忙しくさせてもらっています。

――優勝特需がずっと続いている感じでしょうか。

もぐら:でも、もうそろそろでしょうね。新しいキングが決まりますからね。


かたまり:新キングが出ますので、それまで役割を全うできれば。

――優勝してよかったと感じる瞬間は?

もぐら:純粋に「キングオブコント見ました」とか「優勝した人ですか?」って声をかけられたりするとよかったって思います。

かたまり:クレジットカードが作れました。今まで審査が通らなかったんですけど、優勝して審査通りました! 本当にうれしいです。

――もぐらさんはクレジットカード持っていますか?

もぐら:持ってないです。今も無理です、信用ないですから。私とミルクボーイの内海(崇)さんは作れません(笑)

――キングの重圧のようなものはなかったですか?

もぐら:キングにならせてもらったみたいな感じですから。重圧というか、ご褒美みたいなものですからね。
もらわないと損というか。

かたまり:忙しすぎたので特に考える間もなくという感じでした。言葉としてはチャンピオンやキングと言われる1年でしたけど、誰の話をしているんだろうという感覚でした。

もぐら:優勝した直後に出演させてもらった番組で(ビート)たけしさんと共演できて、たけしさんに「ようやく辞めないで済むな」って言われたんですけど、王者とかそうことではなくて、辞めなくて済むということです。たけしさんも「ずっとネタをやり続けろ」と言ってくれたので、そういうことだろうなと。

○■「憧れの人と一緒にいられたことがうれしかった」

――俳優のお仕事にも挑戦されたり、お仕事の幅が広がっていますが、優勝後、特にうれしかったお仕事を教えてください。もぐら:たけしさんに会えたことはうれしかったです。あと、松本(人志)さんにご飯を連れて行ってもらったことですかね。
憧れの人と一緒にいられたことがうれしかったです。

かたまり:僕は『爆チュー問題』ですね。『爆チュー問題』にゲストで出させていただいたので、正直もうテレビでやりたいことはなくなりました。あとは余生ですね。

――収録はいかがでしたか?

かたまり:ずっとうれしかったです。楽屋にねずみの服が用意されているだけでうれしかったですし、たまり場みたいなところで軽く爆笑問題さんと話しているだけでもうれしかったですし、ずっと見ていたセットで爆笑問題さんとできたのは超うれしかったです。

――テレビにたくさん出演されて、何か意識の変化などありましたか?

もぐら:そんなことはないですけど、(『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』の)「七変化」に出させていただいて、あれがたぶん緊張の極致というか、あれ以上の空間はこの先ないと思うので、そういうのが1個できたのはありがたいです。『ガキの使い』なんて憧れるじゃないですか。
その一発目で「七変化」に出られたのはうれしかったです。

――「七変化」を乗り越えられたから、何でもいけるというような気持ちに?

もぐら:ひとつ心の支えになるというか。すごい空間だったので。

――かたまりさんは『爆チュー問題』で印象に残っているエピソードを教えてください。

かたまり:ネタのために僕らセグウェイを持っていったんですけど、カメラが回っていない休憩時間に太田(光)さんがずっとセグウェイに乗って、止めに来たスタッフさんを叩いたりして、それがめっちゃ印象に残っています。本当にこんな感じなんだって(笑)

もぐら:その結果、本番中に電池が切れてセグウェイ止まりました。

かたまり:太田さんが休憩中に乗りすぎて。

もぐら:でも逆に止まってよかったか。
止まってなかったら終わらなかったかもしれないです。それくらいずっと同じくだりをやっていて、セグウェイが止まってようやく終わったみたいな感じだったので。

――太田さんもすごく楽しまれていたんですね。

かたまり:うれしいですよね。僕が金を出して買ったセグウェイに太田さんが乗っているというのは非常に喜ばしいことです。

●念願の全国ツアーも実現「ゆくゆくは全国制覇したい」
――今年、初の全国ツアー「fart」も開催されました。単独ツアーは結成当初からの夢だったそうですが、開催していかがでしたか?

もぐら:全国すごくお客さん入っていただいて、大阪・福岡・札幌はお客さん来てくれるのかちょっと不安もあったので、うれしかったです。

――地方開催は何か違いましたか?

もぐら:違うのかなと思っていたんですけど、別に違うことはなかったです。


かたまり:どこに行っても同じような感じで見てくれているんだなという感じでした。

――全国にファンの方がいてくれるんだなと感じられる時間に?

かたまり:そうですね。

もぐら:ありがたいなと思いました。

――全国ツアーの面白さやりがいをどう感じましたか?

もぐら:最終日までいろいろ変えたりしてやっていたので、千秋楽が来てくれないことには終わらないなと思いました。

かたまり:完成はしないですね。2カ月ずっと直していく感じでした。

――今後も開催していきたいと思いましたか?

かたまり:そうですね。全47都道府県回りたいです。
5年くらいかけて回れたら。

もぐら:ゆくゆくは全国制覇したいですね。

――「fart」最終公演の模様を収録したDVDも発売されましたが、魅力をアピールお願いします。

もぐら:僕がよく通っている居酒屋の常連さんにジャケットに出演していただいたんですけど、彼の渋さですかね。

かたまり:かっこいいんですよ。オーラをまとっていますし。あと、特典映像として、ラジオ番組『空気階段の踊り場』(TBSラジオ)の映像が収録されています。私が大学を中退するきっかけになった同級生と再会した映像も入っていて、素晴らしいDVDになっていると思います。
○■『空気階段の踊り場』公式本はかたまりの袋とじに注目

――『空気階段の踊り場』の公式本も発売されました。2017年4月の放送スタートから、恋愛・結婚などプライベートもさらけ出してきたトークを振り返られる一冊に。

かたまり:5年分、普通に年表ですね。ラジオで全部話しているので、“起きたこと年表”みたいな感じになっていると思います。

もぐら:目玉として袋とじがありますから。水川の写真集というか、水川が首輪をつけられてベッドに四つん這いになっている写真とか。

かたまり:それは拒否して撮っていません(笑)
もぐら:でもそういう系の写真が盛りだくさんです。

かたまり:なのであまり買ってほしくはないです。

もぐら:過激なので、これは袋とじにしないとダメだという話になって、値段が当初の予定より200円高くなってしまったみたいですけど、その分、そういうシーンがあります。裸にワイシャツで乳首透けているみたいな(笑)

かたまり:パンツにワイシャツ姿でシャワーを浴びているみたいな。リスナーからどういう写真がいいか募集したんですけど、おそらくよくないリスナーがまぎれこんでいるんだと思います。

もぐら:求めていらっしゃるということですよね。求められたものがあると思うので、ぜひ見ていただきたいです。

●流行語大賞を目指すかたまり「歴史に名を刻みたい」
――優勝後、いろいろ経験されていく中で、コンビの関係性に変化などありましたか?

2人:それはないですね。

――それぞれ何か変化はありますか?

もぐら:僕は痩せてきています。

――健康のために痩せることを決意されたのでしょうか。

もぐら:そうです。疲れて動きたくないみたいな日があって、やばいなと思い、そこからです。続くようにめちゃくちゃ緩いダイエットをしていて、夜なるべく食べないようにしていますが、食べたくなったら食べてもいいという風にして、あとは飲み物をお茶や水、ブラックコーヒーなどにして、砂糖を抜きました。それだけですけど、2カ月で12キロくらい落ちました。

――ちなみにMAX体重は?

もぐら:ダイエット前の117キロがMAXで、今は105キロです。

――かたまりさんは、ネタのために痩せすぎないでほしいという思いもありますか?

かたまり:痩せすぎると見た目が変わってちょっとコントがやりづらくなってくるのかなと思いますが、ある程度健康的になったほうがいいと思います。

――『キングオブコント』優勝で果たされ、夢だった全国ツアーも叶いましたが、今後どうなっていきたいと考えていますか?

もぐら:ツアーの規模を大きくしたいというのがありますね。僕の実家の方とかで1回やってみたいですね。そして、やはり47都道府県制覇したいですね。いつ達成できるかわからないですけど。

かたまり:「サイコゥ! サイコゥ! サイコゥ!」というギャグで流行語大賞をとる。これに尽きます。これは本当にとります! 今まで狙ってとった人っていないと思いますが、僕は本気でとりにいこうと。ちゃんと分析して、理論的にとりにいきたいです。

――どうしたらとれると分析しているのでしょうか。

かたまり:影響力のある人が使う。有名人が使うということですね。あいみょんさんもツイッターで使ってくださっていましたが、私のギャグですと言ってもらってもいいので。そういう形でどんどん増やしていければ日本全国に広がっていくと思うので、このインタビューを読んだ方も積極的に使っていってほしいです。

――日々普及活動をされているわけですね。

かたまり:そうですね。

――今年も狙っていますか?

かたまり:今年けっこうチャンスかなと思っています。「ビッグボス」は落ち着いてきていますし、後半巻き込んでいけばチャンスはあるんじゃないかなと。歴史に名を刻みたいです。

■空気階段
水川かたまりと鈴木もぐらによるお笑いコンビ。東京NSC17期。2011年に結成。独特な世界観の実力派コント師として知られ、『キングオブコント2021』で優勝。TBSラジオ『空気階段の踊り場』、テレビ朝日『空気階段の空気観察』、BSよしもと『空気階段の●山』にレギュラー出演中。俳優としてフジテレビ『イチケイのカラス』(2021)、テレビ朝日『仮面ライダーリバイス』(2022)、映画『ウェディング・ハイ』(2022)、TBS『日本沈没-希望のひと-』(2021、もぐら)、TBS『妻、小学生になる。』(2022、かたまり)などにも出演している。

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