朝の情報番組戦争で存在感、テレ朝『グッド!モーニング』躍進の背景は"安心感・安定感"と"まとめ"
●報道・バラエティ出身者で改善へ議論
テレビ朝日系朝の情報番組『グッド!モーニング』(毎週月~金曜4:55~8:00 ※一部地域除く)が好調だ。4月クール(4~6月)の7時台平均視聴率は7.9%となり、前年同期に比べ2.4ポイント上昇。今月6日には、番組歴代最高となる10.2%を記録し、朝の激戦区で存在感を示しはじめた。
同局の編成部長(当時)もマイナビニュースのインタビューで「衝撃的な躍進」と評価したこの背景はなにか。本番後の反省会を終えた、同番組の桐永洋チーフプロデューサーを直撃した。
同局の朝の時間帯は、長らく他局の後塵(こうじん)を拝する状況が続いていた。そんな中、番組スタッフに加え、編成の報道出身者やバラエティ出身者などジャンルを超えたメンバーで、改善に向けた方策の議論を開始。ここから、"安心感・安定感"と"まとめ"というキーワードが導き出され、昨年7月に桐永氏が『グッド!モーニング』のチーフプロデューサーに就任した。
キーワードの1つ目"安心感・安定感"は、テレビ朝日の視聴者に、比較的真面目な番組を好む傾向があることを踏まえて設定したテーマ。大人に選んでもらえる番組を目指すべく、「落ち着いて見られる"安心感・安定感"というのを大事にしようと心がけています」