マンガ原作・テレビ映画の未来とは? - 『永遠の0』『ドラえもん』プロデューサーが語る「大人が楽しむエンタメ」
TSUTAYAが主催し、プロ・アマ問わず映画の企画を募るコンテスト「TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM」(以下TCP)で、2年連続の審査員を務める阿部秀司氏。制作プロダクション・ROBOTを設立し、独立後もプロデューサーとして、『RAILWAYS』シリーズ、『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズ、『永遠の0』、『STAND BY ME ドラえもん』、『寄生獣』など数多くのヒット作を手がけてきた阿部氏は、今の映画界をどのように見つめているのか。「漫画原作」「テレビ映画」などの素朴な疑問から話は広がっていった。別記事は2016年7月15日に掲載(『ALWAYS』『寄生獣』を生んだ"説得力"とは? 名プロデューサーが、これからの映画人に期待するもの)。
○マンガ原作ブームから思うこと
――最近は、漫画を原作とした映画がたくさん作られるようになりました。
本当に多くなりましたね。早く、このブーム去らないかなぁと密かに思っています(笑)。いや、そういうものもあっていいんですが、やはりそれだけではダメだと思うんです。
例えて言うなら、「あるヒットをきっかけに柳の下を見に行ったら、たくさんのどじょうがいた」。