『好きな人がいること』レストラン&柴崎家に潜入! - 徹底的に"おしゃれ"にこだわったセットの秘密に迫る
●野村周平が「すげぇおしゃれ!」と興奮
女優の桐谷美玲が主演を務めるフジテレビ系月9ドラマ『好きな人がいること』(毎週月曜21:00~21:54)。桐谷演じる恋愛下手な主人公・櫻井美咲が、山崎賢人・三浦翔平・野村周平演じる柴崎三兄弟の経営する海辺のレストランで、住み込みのアルバイトをすることで始まる、ひとつ屋根の下でのラブコメディで、神奈川・湘南を舞台にロケ撮影が行われている。
一方、レストランの内部やシェアハウス内のシーンは、実は都内のスタジオで撮影中。徹底的に"おしゃれ"にこだわったという、そのセットに潜入した――。
○レストラン「Sea Sons」
長男・千秋(三浦)がオーナを務め、次男・夏向(山崎)がシェフとして切り盛りする、海辺のテラス席を持つレストラン。美咲が第一印象で「わー!ステキ!!」とテンションが上がるような空間を意識した。
かつては従業員のシェフがおり、今は三男・冬真(野村)が調理師学校を卒業した後に手伝うことを待っているという設定から、厨房を広めに作ることで、夏向がさびしく調理作業をしているように見える工夫がされている。
○柴崎家:リビング・キッチンなど
美咲がひと夏を過ごすことになった一軒家。
古民家をリノベーションした設定となっており、これを見た野村は「すげぇおしゃれ!」と興奮したそうだ。
部屋の配置は、1階にリビング・キッチン、千秋の部屋、美咲の部屋など。夏向の部屋は2階にある。美咲の部屋から中庭をはさんで千秋、そして夏向の部屋が見える位置関係になっており、2人が何をしているのか、想像を巡らせているのかも…。
●美咲・千秋・夏向の部屋は…
○柴崎家:美咲の部屋
もともとは三兄弟の亡くなった母が使っていたという設定で、美咲が視聴者の共感を得られるように、"おしゃれ過ぎず、ダサ過ぎず"がテーマ。あくまで三兄弟の家にお邪魔しているという立場のため、洗濯物はここで部屋干しだ。
○柴崎家:千秋の部屋
王子様キャラクターに合わせ、テーマカラーを"白"と設定してデザインされている。
○柴崎家:夏向の部屋
クールなキャラクターでごちゃごちゃ飾りたくない性格の夏向。
しかし、家全体のテーマが"おしゃれ"のため、部屋の構造でそれを意識することにし、屋根裏部屋をイメージした作りになっている。今回のセットデザインを手がけたのは、これまで『ナオミとカナコ』『恋仲』などのドラマを担当してきた、フジテレビ美術制作局の安部彩氏。
主要キャストの3人が男性、プロデューサーも監督も男性という中で、「私が女性なので女性目線になりがちなんですけど、男性目線でもおしゃれに見られるようにすることの両立が難しかったです」と苦労を吐露。例えば、海を感じさせるおしゃれを考えたときに、女性なら貝がらを置くが、男性はしない。そこで、柱に塩であせた感じを出したり、麻のロープを使用したりすることで、"男らしさ"を表現したそうだ。
この"男らしさ"の表現のために、他にも木目柄を多用するという試みも行っている。従来の映画やドラマで、そうした実用例が見当たらず、不安を抱えていたそうだが、いざセットを立ててみると、「意外と白い壁と愛称が良くて、おしゃれになったかな」と、手応えを感じたことを明かした。