北大路欣也、父・市川右太衛門さんと親子2代で牧野省三賞を受賞「心新たに一歩ずつ前進」
俳優の北大路欣也が16日、京都・よしもと祇園花月で行われた「京都国際映画祭2022」授賞式に登壇し、「牧野省三賞」を受賞した。
1958年に設立され、日本映画の父と呼ばれる故牧野省三の遺徳を偲び、日本映画の発展に寄与した映画人に贈られる牧野省三賞。北大路の父・市川右太衛門さんも同賞を受賞しており、親子2代での受賞となった。
北大路は、市川右太衛門さんが主演を務めた映画『父子鷹』(1956年)で勝海舟の少年時代役を演じてデビューした当時を振り返り、「私に力強い応援をくださったのが、牧野省三さんのご子息であるマキノ光雄プロデューサー、そして松田定次監督。このお二人の力で映画に出ることができました。正直言いますと父は『とてもお前にはできない』ということで反対でした。でもお二人の力でデビューさせていただきました」と語った。
そして、「現場では偉大な先人の方々に手を取り足を取り教えていただき、なんとか無事に勝海舟の少年時代をやり切ることができました。
本当に恵まれた環境でスタートさせていただきました」と感謝した。
続けて、「いまなお、東映京都撮影所でいろんな作品を素晴らしいスタッフの皆様とともに汗をかき頑張っております。いまも演技で働けることは、こんな幸せなことはありません」としみじみ。「きょうから心新たに、またゆっくり、一歩ずつ前進していきたいと思います」と決意を新たにしていた。
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