2016年8月21日 19:00
『ジャングル・ブック』CG処理に2億4,000万時間分! なぜ森で撮影しなかった?
ジョン・ファヴロー監督がメガホンを取ったディズニー映画『ジャングル・ブック』(公開中)のCG制作スタッフがこのほど、同作の映像の裏側を明かした。
本作は、ジャングルの動物に育てられた少年モーグリ(ニール・セディ)と、彼を取りまく動物たちとの絆や葛藤を描く物語。壮大なジャングルや表情豊かな動物たちなどモーグリを除いた全てがCGで表現された映像美などが話題を呼び、全世界興収10億ドル(約1,000億円)に迫っており日本でもヒットを記録している。
本作のCG制作には、2億4,000万時間分のレンダリングが必要だった。仮にこの処理を1台のPCで行うと、数千年かかるという。動物たちをはじめ画面に現れる背景環境、隅々にあるコケや雑草やツタを一つずつ丁寧に描き、照明を当てるこの気の遠くなるような作業に、800人以上のスタッフが関わった。
主要なCG制作を担当した、MPC(Moving Pictures Company)のビジュアル・エフェクト効果アドバイザーのアダム・ヴァルデズは「通常の方法とは異なり、撮影のほとんどをブルースクリーンで行い、世界観の全てを当てはめていくことに悩みました」と話し、夜も眠れぬ日々を過ごしたと吐露する。