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波瑠、横山裕に家を聞かれ「なんで?」 - 最終回直前『ON』比奈子&東海林語る

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波瑠、横山裕に家を聞かれ「なんで?」 - 最終回直前『ON』比奈子&東海林語る

●初めて「気持ちの揺れ動きのない役」を演じた
残すところ、6日放送の最終話のみとなった関西テレビ・フジテレビ系ドラマ『ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子』(毎週火曜22:00~)。驚異的な記憶力があり、犯罪者の心理に異常なまでの興味を持つ女刑事・比奈子(波瑠)の活躍を描く同作は、各回の事件の行方だけでなく、殺人者との境界線に立つ比奈子がどういった結末を迎えるのか注目を受けている。

この度キャストの囲み取材が行われ、主役の藤堂比奈子を演じる波瑠、比奈子の先輩刑事・東海林泰久を演じる横山裕(関ジャニ∞)が出席。最終回への意気込みやこれまでの振り返りを語った。

○「どこに住んでるの?」と聞いても教えてもらえなかった

――2カ月撮影が進んで、比奈子、東海林それぞれの役の感想を教えてください。

波瑠:比奈子はある意味人間離れしているというか、初めて気持ちの揺れ動きのない役を演じました。ふだんは役の人間性に頼ってお芝居していたのに、今回は手がかりがないんだな、と気づきました。結末に向けて逆算しながら演じて、すごく頭を使う役でしたね。


横山:始めは東海林の方がおかしいのかなと思っていたんですけど、どんどんどんどん比奈子のおかしさが出てきて、東海林はそこに気づき出して。だから東海林はずっと比奈子を見てるな、ストーカーみたいな見え方になってないかな? と思いました。いつも怒っている役だったので、沸点を上げるのは大変でしたし、とにかく暑かったですね、怒った時は。

波瑠:炎天下の中でのロケが多かったんですが、私たちは常に長袖ジャケットを着ているので、全体を通して暑さは大変でしたね。

横山:波瑠ちゃん、全然汗かかないんです。本人は「かいてる」って言うんですけど、OAみたら僕しか汗かいてない。あとは立ち回りも楽しかったですけど、7話の最後では(モロ)諸岡さんの顔面を思いっきり殴ってもうて、すごい申し訳なかったです。

――撮影中、お互い印象的だったエピソードはありますか?

波瑠:横山さんは忙しいなと思いましたね。
朝、一瞬だけドラマの現場に来て、撮影して、またすぐに生放送やライブのリハーサルに行っていて、「ああ~大変そう」と思いました。それでも、私たちに対するふるまいはいつも柔らかかったので、助けられました。横山:印象的だったのは、波瑠ちゃんから「どこに住んでるんですか」と聞かれた時のことですね。僕が住んでる場所を答えて、「これはコミュニケーションの一環やな」と思ったから、軽い気落ちで「波瑠ちゃんはどこに住んでんの?」と聞いたら、「なんで教えなきゃいけないんですか?」と言われました。衝撃でしたね。まだ初日くらいだったんですけど、「俺、答えたのになあ」と思って。

――波瑠さんはなぜそう返したんですか?

波瑠:私は単純に、情報を集めるという目的でした会話だったので、私の住んでるところを教えるのは目的と関係がなかったんです。撮影が始まったばかりで、横山さんのことを少しずつ知っていこうかなと思いましたし、もしかしたら、私のゆかりのある場所に住んでるかもしれないなと思いまして。
全然、縁もゆかりもない場所だったんですけど(笑)。

横山:だから、僕は波瑠ちゃんの住んでるところを知らないです(笑)。

●比奈子と東海林は互いにどう思っているのか?
○東海林は比奈子を救いたい

――役のターニングポイントとなったエピソードや、印象的だったエピソードを教えてください。

波瑠:比奈子にとっては物語の結末がポイントだと思うので、最終話の台本をいただいてやっと「こうしていけばいいんだ」と、一気にわかったような感覚はありました。あとは、5話がすごく大きな節目でした。中島保(林遣都)の犯行が発覚したのは比奈子にとって大きかったですね。今まではなかったものが生まれて、比奈子が自分でも気付かないうちに揺れている部分もあって。

横山:東海林は比奈子が”そっち側”に行かないように目を向けて、動けるのは自分しかいない状況なので、9話でもやることが山積みで「大変やな」と思っています。
9話はすごく面白いですね。この状況で比奈子そんなこと言う!? みたいな、クスッとなるんちゃうかなみたいなところもありますし。比奈子も、東海林に腹を割って言えることが出てきます。

――最終話の台本を読んだ時の感想はいかがでしたか?

波瑠:「なんて大変そうなシーンが多いんだ」と思ってしまうくらい、見応えのあるシーンが多かったです。これで終わりなんだけど、根底にあるものに明確な終わりはない、そういう物語だったのかなと思いました。

横山:ゲストの方にも出ていただいて、その人と比奈子の関係性についても盛りだくさんですね。ラストは大変です。

――8話までの展開で、比奈子と東海林の距離は近くなったように感じましたが、互いにどういう存在だと思っているのでしょうか?

波瑠:比奈子は東海林先輩を分析して理解はできるけど、そこに個人的な感想を抱きません。
自分と重ね合わせるようなことができない女性なので、物質的に捉えているのかなと思います。きっと「なんて人間的な人なんだろう」と思いながら、東海林先輩を見ているんじゃないでしょうか。楽な方をあえて選ばずに生きている、というか。最初の「なんだかよくわからないぶっきらぼうな先輩」というところから、「抱え込んでいるものがあって、人間らしく生きてる人なんだな」と思うようになったんじゃないかと思います。

横山:東海林は「比奈子の違和感に気付いているのは自分だけ」と思っているし、中島先生にも頼まれて、もどかしいと思うんですよね多分。比奈子がこのままだと人殺しに走りかねないのを止めたいだろうし、もどかしい状態が9話で爆発する感じだと思います。なんとかしたいんだけど「どうしたらええ?」みたいな。この人はほんと、不器用なんですけど、情には厚い人なんで。
救いたいんでしょうね。

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