東出昌大、"凡才"のプライド - 『桐島』の逃げない心で挑む、天才・デスノートオタク役
役者としても手強い2人を脇に従え、"デスノートオタク"は人気シリーズを背負うプレッシャーを吹き飛ばすように熱のこもった演技を披露する。演じるのは天才。しかし、彼は自身を「凡才」と言い切る。俳優デビュー作『桐島、部活やめるってよ』(12年 以下『桐島』)で学んだ「逃げない心」が、インタビューの言葉からも伝わってくる。
――映画化されると聞いて、本当に驚きました。
同じです(笑)。えっ? 何やるの!? と。僕も多くの方と同じように前作のファン。
そして、リアルタイムで観ていた世代。まさか、Lと月のどちらかをやるなんてないよな……。ファンの方が「え? マジで?」の後と同じようなことを、僕も考えました。
その後、大場つぐみさんがアイディアを考えてくださって新しいストーリーになっているというのを聞いて、それならぜひと。台本が楽しみになりました。ただ、前作までがかなりの完成度で、マンガも完結している上に支持している方も多い。
10年後……まさかニア、メロの10年後ではないよな……。そんなことも頭をよぎりました(笑)。
――実際に上がってきた脚本を読んで、その心配の種は無くなりましたか(笑)