東出昌大、"凡才"のプライド - 『桐島』の逃げない心で挑む、天才・デスノートオタク役
真正面から向き合わなきゃいけないと思いました。
――東出さん、池松壮亮さん、菅田将暉さんの共通点が、日本アカデミー賞で新人俳優賞を受賞したこと。東出さんは壇上のスピーチで、「『桐島』のスタッフと俳優として再会したい」とおっしゃっていました。
こうしてご一緒できるのはもちろんうれしいことですが、出演が決まったときは、プレッシャーとも違って……もっともっと考えないといけないことが先々に山積みになっています。
映画が完成して、たくさんの方に観ていただいて「よかったよ」と言われた時に、ようやく"恩返し"になるのかなと思います。出演が決まった段階では、まだ恩返しではない。400メートル走であれば、「再会」はほんの2~3メートル程度と思っています。
●「夜神総一郎に引き抜かれた」を捨てない
――公開間近の今、400メートル走も佳境だと思います。
現時点ではどのような思いですか。
そうですね……。あっ! 映画、いかがでしたか?
――10年後の続編と聞いて勝手に心配していたのですが(笑)、デスノートをうまく活用した物語に仕上がっていると感じました。良い意味で裏切られてしまった。あとは東出さんの演技が凄まじかった(笑)。