テレビクリエイターが語る、A.B.C-Zメンバー5人の魅力
●バラエティでおなじみ「塚ちゃん」の意外な一面
視聴者が楽しんで見ているバラエティ番組。出演するタレントたちは、TVのプロたちから見てのような印象なのだろうか。今回はテレビ東京系バラエティ番組『ABChanZoo』(毎週土曜25:15~)に出演する、アイドルグループ・A.B.C-Zの良さを、同局 松澤潤プロデューサーに聞いた。
A.B.C-Zは、橋本良亮、戸塚祥太、河合郁人、五関晃一、塚田僚一の5人グループで、2012年に『Za ABC~5stars~』でDVDデビューを果たした。アクロバットを使ったパフォーマンスが売りだが、バラエティ番組においても、身体を張った挑戦が話題に。現在、2016年のコンサートツアーを映像化したBD&DVD『Star Line Travel Concert』が発売中の上、5周年を迎える2017年2月1日に3rd CDシングル「Reboot!!!」発売も決定し、ますます勢いづいている。
○塚田僚一の印象
塚ちゃんは、今バラエティでも引っ張りだこですよね。TVで見る姿は一生懸命だと思いますが、カメラが回ってないところでも一生懸命です。
サービス精神が旺盛で、自分がどう見られて、他人に何を与えられるのかをいつも考えている。そういう意味では、真のアイドルですよね。
誰からも好かれるし、小学校の帰り道に現れたら、子どもたちが一直線に塚ちゃんによっていく。いかにも芸能人といった、他人を寄せ付けないオーラではなく、ウェルカムな雰囲気を出しているし、彼も撮影してるのに応じてしまう(笑)。プロのアイドルだなと思います。
実は塚ちゃんは、脳天気そうなイメージとは違って、すごく細やかなところがあるんです。たとえば誰かのお宅にお邪魔した時に靴を揃えるとか、食べた後の箸をきれいに置くといったことが、自然にできる。色んなギャップを持っている人だと思います。
○橋本良亮の印象
ハッシーはやっぱり天然の良さ。ノッてくるとすごいです。短所という人もいるかもしれないけど、僕は彼の良さだと思いますね。出たとこ勝負でやっていく度胸もあるし、開き直りみたいな部分も、他のメンバーにはない強さかな。
番組でもさらっと「女の人が好き」とか言っちゃうんですけど、サービス精神が旺盛だから、リップサービスみたいなところもあるのかもしれない、と思います。求められると、どんどんノッてくれますね。
グループの中では結構年齢差があって、彼は末っ子なのでお兄さんたちに甘える部分はあると思うんですが、センターでみんなを引っ張っていくというギャップもある。おバカなかわいらしさと、「俺が引っ張っていく」という強さがあり、責任感のある人だなと思います。
○河合郁人の印象
河合くんは実質のリーダーで、みんなをまとめていくところがあります。コンサートでもMCとして話を回すことが多く、しゃべりのスキルがあって、番組でもMCを任せることは多いです。ただ、ものすごく人見知りですね(笑)。今、一生懸命治してるところです。
一方で彼の面白さって、"ヘタレな河合"のときに出ているんじゃないかと思います。これは本人にも言ったんですが、意外といじられ側の方が、彼の良さが出てる。グアムでは、高所恐怖症を治すためにスカイダイビングに挑戦したんですが、飛び降りる直前の真剣な顔を見て、個人的にも初めて「かっこいいな」と思ったんです(笑)。
放送を見た視聴者からも「河合くんがかっこよかった」という声があり、河合くん自身が思っていなかった面での可能性もある人なのかなと思います。
●スタッフは五関晃一で企画を作りたがる
○戸塚祥太の印象
戸塚くんは、ちょっと変わっています。最初から思っていますが、考え方が他の4人とは明らかに違うというか。テンションも急に上がったり、エキセントリックなところも持っています。
盛り上げようという気持ちが強くて、コメントも的確。みんながこっちに行ったらバランスをとって逆の方に行くみたいな。無難なことではなく、いろんな考え、みんなが思っていなかった方向性を示してくれるのが戸塚くんです。
ただ、エキセントリックなので、意味がわからなくて使えないこともあります。「これ、ブルース・スプリングスティーンみたいじゃん!」とつっこまれても、視聴者は「どういう意味?」って思うでしょうから(笑)。
顔は爽やかなんですけど、中身は一筋縄ではいかない面も持っているのが、彼の人間的な面白さです。
○五関晃一の印象
制作スタッフと放送作家は、五関くんのことが一番好きなんじゃないかなと思うときがあります。会議でも、五関くんをテーマにした企画はかなり出てきます。むちゃくちゃ数字が悪かったんですけど、1回「五関を探せ」というカルトな回をやりまして。五関くんが女装してブティックの店員に紛れたり、観葉植物になったり、石になったりしました。
五関くんってグループの中では年長者だし、派手な印象ではないじゃないですか。でも、「五関でやりたい」というスタッフの熱はかなり高いです。今、作家陣に年明けの企画を募集している中でも、「五関くんを凧揚げで揚げよう」といった企画が入ってきますからね。
スタッフはみんな「五関くんで1本やる」という気持ちを常に持っています(笑)。
もしかしたら、あまりいじられてない未開の地に行く、コロンブス的な気持ちもあるのかもしれません。五関くんに、「彼を企画にしたら面白そうだ」と思わせるところがあるんだろうなと思います。
○A.B.C-Zの印象
一生懸命、全力という点はすごく良いところだと思います。あとは、下積みが長い分、ジャニーズ内での交友関係も広く、先輩・後輩全方位にネットワークがありますよね。番組を先輩や、ジャニーズJr.の方も見てくれていると聞くと嬉しく思います。
たとえば内博貴くんとか、元光GENJIの佐藤アツヒロさんとか、結構ジャニーズの中でキャリアがあるけど、あまり他のバラエティには出ていない方に出ていただくことがあるんですが、A.B.C-Zの物怖じしない感じが出て面白いですよね。
余談ですが、アツヒロさんには会ったことがなかったので、ちょっと緊張しましたね。
2週企画があって、1週目は「佐藤アツヒロ緊急記者会見」という企画で、「こんな伝説話をしましょう」と盛り上がったんですが、2週目の企画を出すのは勇気がいりました。「光GENJI時代に"こわれそうなものばかり"集めていたというアツヒロさんに"こわれないもの"を2択で選んでもらう」という企画だったんですが、アツヒロさんも「えっ?」という表情で、ちょっとマネージャーさんに確認していました(笑)。
でも、プロフェッショナルな方なので乗っていただいて。しかも、芸能人として「持ってる」ところも見せてくれた。結果、アツヒロさんが全問正解しましたから。3問連続正解した時には、「誰かが教えてるんじゃないかな?」と、ちょっと疑ったくらいです(笑)。
とにかく番組では、ひとつでもA.B.C-Zの個性がわかりやすく出ていればいいなと思います。アクロバットでもいいし、熱さでもいいし、ちょっとおバカなところでもいいし、むちゃくちゃやらされてるというところでもいいと思っています。番組情報『ABChanZoo』
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